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伝兵衛蔵だより#08

『薩摩切子』の美しさに篤姫もゾッコン!?

高度な伝統技術によって生まれる『薩摩切子』の製作現場を目撃!

2014/09/17

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光を反射してキラキラと輝くカットガラス。見ているだけでうっとりしちゃいますね。これは鹿児島の伝統工芸品『薩摩切子』です。私たち濵田酒造では、薩摩切子の瓶に入った『斉彬乃夢(なりあきらのゆめ)』(現在は受注生産)という焼酎を販売したことがあるんですよ。


数多くの工程を経て生まれる輝き

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薩摩切子は透明ガラスと分厚い色ガラスを重ねてカットすることで、模様に濃淡が出ます。これが薩摩切子ならではの『ぼかし』なんです。ここはそんな薩摩切子を展示・販売している『磯工芸館』という場所。1909年に建てられた植林所の事務所を移築して使っているそうで、レトロな佇まいが素敵!

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ギャラリーの裏にある工場は見学もOK! ということで、早速『吹き場』から見学させていただきました。熔解炉では、色ガラスと透明のガラスを別々の竿に巻き、色ガラスを型吹きして、その中に透明のガラスを流し込む『色被せ』をします。色ガラスと透明ガラスの間に空気が入らないよう、ここは慎重に!

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これは口を仕上げているところ。柔らかい生地(熱せられた加工前のガラス)をハサミでチョキンと切るんです。商品によっては、ここで口元を広げて成形する場合もあるそうです。このあと、16時間かけて『除冷炉』の中で生地の熱をゆっくりと冷まし、気泡や色ムラの検査をします。

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『吹き場』は熱気に包まれています。特に夏場は相当暑いはずですが、職人さんたちは大変そう。その上、ここでの仕事はすべてスピード勝負! もたもたしていたら、生地があっという間に変形してしまいますもんね。そしていよいよ、薩摩切子の魅力であるカットの作業に移ります。

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まずはカットの模様に合わせて線を引き、ダイヤモンドホイールという機械で表面を削って模様を作ります。人工の砥石を回転させてさらに細かい模様を入れたら、ブラシや布で徹底的に磨き上げて、やっと完成です。このように高度な技術を要する薩摩切子。でも実は、長い間この伝統技術は途絶えていたんです。

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薩摩切子は1851年に薩摩藩主・島津斉彬が集成館事業の一つとして始めたのですが、1863年の薩英戦争で工場を焼失して以来、衰退してしまいました。それから100年が過ぎ、島津家と県が中心となって復元したのが現在の薩摩切子です。篤姫も愛した薩摩切子の輝きは、今と昔の薩摩人のたゆまぬ努力によって守られているんですね。


Information

磯工芸館 
鹿児島市吉野町9688-24 
TEL 099-247-8490 
営業時間:8:30~17:30 
定休日:年中無休 
駐車場:有 
URL:http://www.shimadzu-ltd.jp/gift/shop_iso.htm

 
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