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  4. No.144 「THE FIVE BEANS」店主
    森嵜 健さん

Kaido Ocean Children 144

「海童は水割のほうが、原料の風味が感じられて好きです。
コーヒーも少し薄いくらいで、色々な風味が味わえます。」
http://www.five-beans.com

 

葉山御用邸のお向かいで、コーヒー豆を煎り、波を待つ。

「THE FIVE BEANS」店主   森嵜健さん

 

葉山、一色海岸の近く。御用邸の前の交差点を渡ると、コーヒーの芳ばしい香りが漂ってくる。森嵜健さんの営む店、「THE FIVE BEANS」は、約二坪の小さな空間でコーヒー豆を売る。そこから数十歩先、昔は畳屋だった日本家屋に住み、広い土間に焙煎機を置いて豆を煎る。

生まれも育ちも葉山。海が大好きで、子供の頃から潜っては熱帯魚を探して遊んだと言う森嵜さん。サーフィンを始めたのは意外に遅く、大学生になってから。波を追いかけ旅をするほど、夢中になった。サーフィンは波に合わせて生活のリズムが決まる。

「ずっと続けるためには手に職が必要だな」と、社会に出て実感。最終的にはコーヒー豆を扱う小さな商社に潜り込み、独学で焙煎を学び、のんびりと商売を始め10年が経つ。夫婦で切り盛りする店は、スタンディングで飲めるスペースもあり、地元はもちろん、遠方からも豆を買いにくるお客さんや友人が、ひっきりなしに訪れる。コーヒーの味はもとより、二人の明るくてのどかな人柄に人が集まってくる。森嵜さんは、コーヒー豆職人としての蘊蓄を穏やかな口調で語りつつ、「コーヒーの仕事でいろいろな人に出会えたり、中米にも訪れて、未体験の波に乗れたり、両方向に視野が広がりました。

でも今は、サーフィンは僕の中では家族と過ごす時間の次に大切なものです」と。商売は好調、卸先も全国に広がってきている。また、この秋に家族がもう一人増える予定。嬉しい忙しさの中でも、リフレッシュのための波乗りは大事。「ちょっとでも海に入れると頭がすっきりとして、仕事がはかどるんですよね」と目尻が下がる。サーフィンを続けるために思い描いたライフスタイルに家族が加わり、少し軌道修正も入ったけれど、人生は順風満帆だ。