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Kaido Ocean Children 156

「海童は家に帰って晩酌で楽しみます。スイッチオフの時に欠かせないですね」

ベン・ウェイさん

サーフボードシェイパー

生れはアメリカ、イーストコーストだが、物心つかないうちに母親とともにカリフォルニアに移住。気がつけばサーフシーンの中心地、オーシャンサイドでサーフインダストリーのド真ん中にいた。

子供のころはスケートボード、しかしすぐにサーフィンに夢中になる。ほかの子供たちに追いつくために、ホームスクールの合間に毎日3ラウンドはサーフィンしたという。オーシャンサイドで最も大きいサーフショップで働くようになり、店で売るためのデモボードなどを、手当たり次第にテストしたが、自分のイメージ通りのサーフボードが見つからず、なら自分で作ってみようと、すベて手作業でサーフボードを作り上げてしまったほどの凝り性だ。初めてシェイプしたボードは、自分にとって今までで一番調子のいいボードだったという。それから改良を重ね、現在もまだ進化中。ベンさんの辞書に満足という言葉はない。

あのケリー・スレーターも注目し、かつて雑誌でコメントしていたフィフティフィフティ・ウエイブスケートは、彼が90年代後半にオーシャンサイドから発信したものだ。スケートボード感覚でサーフィンのできる丸くて短いサーフボード。今では世界中で見ることができるが、そのオリジナルは彼のものだという。

グラビティスケートボードチームの初代ライダーとして初めて日本に来て以来、ここに住みたい、ここに住もうと心に決めた。周囲の反対を押し切って日本へ。数年前に日本人女性と結婚、現在は千葉に住み、シェイパーとして働く傍ら、コンテストMCや音楽関係など、幅広い活動をしている。

ボードを切り出した残りのフォームで、ちょっとした人形やボディサーフィン用のハンドプレーン、ユニークな形のサーフボードスタンドなどを作ってしまうアーティスティックな創造力は母親譲り。時間があれば、自由な発想で様々な造形を考えている。既存のものではなく、何か新しいものを求めて落書きするノートは、発想の貯金箱。そこから何が生まれるのかは、彼にもわからない。