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金山蔵だより#32

自然の中、自分自身がアートになる瞬間

全国でも数少ない現代美術のための野外ミュージアム

2015/05/09

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霧島連山の北西、鹿児島県湧水町栗野岳の標高700メートルの中腹にある『霧島アートの森(KIRISHIMA OPEN-AIR MUSEUM)』は、できるだけ自然の地形や樹林を生かしたまま設計された本格的な野外美術館。国内外で活躍中の現代美術作家たちが、実際に現地を訪れ、当地の自然や歴史を生かしながら制作した、この美術館のためのオリジナル作品が、約13ヘクタールの敷地内に開放的に展示されています。


アートとの最良の出会いを生む空間。

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ほかでは出会うことができない、現代美術に特化した本格的な野外美術館でありながら、訪れる人たちは、そのことを意識することなしに、スニーカーや登山靴を履いて、自然の中でお弁当を広げ、まるで公園かアスレチックにでも遊びに来た感覚でリラックスしています。友人や家族たちと楽しみながら、大自然の中で優れた現代美術に触れ親しむことができる。それはもしかしたら、アートとの最も幸福な出会い方かもしれません。

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写真左/霧島アートの森入口で迎えてくれる草間彌生ワールド『シャングリラの華』に続き、屋内と屋外を繫ぐ場所でも『赤い靴』が出現。純粋で汚れのない彼女の夢に圧倒されます。写真右/人間に求められる優しさ・力強さ・自由への憧れなどを、男女が交差する巨大なシルエットに込めたジョナサン・ボロフスキーの『男と女』。

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写真左/作品が絵の額縁で、中の空洞から見えるものすべてを一枚の絵にしてしまうチェ・ジョンファの『あなたこそアート』。霧島の風景と共に自分自身が絵のモチーフに変わります。写真右/聖書「最後の審判」における「羊飼いが羊と山羊(やぎ)を分けるように、救われる人々(羊)は王の右側に置かれる」と例えた文章に由来する椿昇の『ライトシープ2012』。金色の巨大な羊は霧島の陽射しを浴びて何を答えてくれるのでしょう。

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写真左/トンネルの入り口から覗いたときの明暗の対比と、先端に立ったときのパノラマの広がりに息を飲むダニ・カラヴァンによる『ベレシート(初めに)』。写真右/笹やぶに囲まれた空間のすべてが作品で、霧島にまつわる神話をイメージして制作されたルチアーノ・ファブロの『イザナミ・イザナギ・アマテラス』。

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天孫降臨の地、高千穂に連なる霧島連峰の豊かな大自然、その美しい森全体が作品として構想されている『霧島アートの森』。森の中で、作家自身が周りの自然と対話しながら作り上げた芸術作品を一つひとつ探しながら歩いている内に、いつのまにか自分自身もアートの一部になっている…。「自然と人間」という『霧島アートの森』のコンセプトは、そんな意味かもしれません。もし車じゃなかったら、金山蔵の本格焼酎を用意して出かけると、より自由にもう一歩アートに近づけるかもしれませんね。


Information

霧島アートの森

鹿児島県姶良郡湧水町木場6340番地220

TEL:0995-74-5945

開園時間:9:00~17:00 (入園 16:30まで)

※7/20~8/31の土・日・祝は19:00まで(入園 18:30まで)

休園日:月曜日

駐車場:有

URL: http://open-air-museum.org

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