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金山蔵だより#47

伝統とモダンテクノロジーは鹿児島で出会う

金属を知り尽くした職人たちの美しい挑戦

2016/01/08

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鹿児島には、薩摩切子、薩摩焼、琵琶、知覧傘提灯、垂水人形、種子鋏など、数々の素晴らしい伝統工芸品が存在します。800年の歴史を誇る川辺仏壇も、その代表的なもののひとつです。そして、仏壇の製造の中で培われた錺(かざり)金具工芸の技を現代に継承して、寺社や鎧兜などの装飾金具のデザイン・製造のほか、工芸品の開発にも力を入れ、たくさんの美しい工芸品を生み出しています。金山蔵のお買物処「蔵の仲見世」でも人気の花小皿や箸置きを手がけているキューアート木原製作所を訪ねました。



金属工芸の未来を拓く薩摩彫金。

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錺金具工芸の技術から始まった工芸品の開発から、錫や金、銀、銅などを素材にした金属工芸品の「薩摩彫金」が生まれました。一枚一枚を丹誠込めて打ち込んだ小皿や酒器のほか、美しいアクセサリーなど、職人の技が光る芸術品は県内外や国外の人にも好評です。金属工芸の技に新しい感覚を注ぐ、薩摩彫金だけにしか表現できない繊細な工芸品は、職人さんたちが夢と生命を注ぎ込んで生まれた作品。きっと生活に潤いをもたらしてくれるに違いありません。

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写真左/銅の生地の上にいぶし銀の層を重ね、上から彫金することで、銅の生地を露出させ、繊細な模様を付けて行く。一切の妥協が許されない職人芸の成せる技です。写真右/黒千代香や白薩摩のように、主に薩摩焼の陶器で造られる鹿児島の酒器。金属製なら、いつまでも割れずに愛用できます。薩摩彫金の技術と最新の機械技術が結集され、銅を素材に、金彩、銀彩、黒の3種類が用意されていて、ハレの日や祝いの席を華麗に演出します。

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写真左/繊細さと大胆さを併せ持った工芸品の数々は、生活雑貨や食器からアクセサリーまで、さまざまなラインナップが用意されています。写真右/木原製作所がオリジナル製作した茶筒には、とても美しいサプライズが用意されています。光センサーのオルゴールを内蔵していて、茶筒を開ける度に、思い出の曲のメロディーを奏でます。そのアイデアから、記念日のプレゼントにもぴったりなロングセラー商品として、多くの人から愛されています。

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伝統技術とモダンテクノロジーの融合から生まれた薩摩彫金。木原製作所のギャラリー兼ショップであるCuArt(キューアート)では、専属のスタッフ、アーティストたちが造り上げたさまざまなアイテムを見ることができます。「これらの品々を生活の中に取入れることで、みなさんの人生に楽しみや歓びをお届けできることを願っています」。鹿児島の本物を継承する木原さんの力強い言葉と優しい視線、職人の歴史を伺える手に薩摩の誇りが息づいていました。

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伝統を継承しながら、常に新しいものづくりに挑戦して来た薩摩彫金。その技術をいつも支えてきた道具たちからは、決して妥協を許さないという無言のメッセージが聞こえて来ました。大量生産の既製品にはない温かいぬくもりと、使うほどに馴染んで行く用の美。鹿児島に古来から伝わる伝統工芸の数々に敬意を表して、今宵は特別に薩摩彫金の千代香で乾杯しませんか? もちろん、本格芋焼酎のお湯割りを、かけがえない大切な方たちと一緒に。


Information

キューアート/()木原製作所

鹿児島市七つ島1-4-6

TEL:099-261-3396

定休日: 土日祝日

http://www.cuart.co.jp/



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