春の訪れを知らせる土筆(つくし)が出る頃。
今年の寒さもようやく薄れてきて徐々に温かさを感じてくる季節になってまいりました。
春休みや卒業旅行で計画を立てはじめる方もいらっしゃると思います。
寒さが和らいでくると、こもりがちだった日々から足を運んでお出かけをしたくなりませんか?
鹿児島を代表する伝統産業“薩摩焼”と“本格焼酎”
今回は“薩摩焼のルーツ”美山にある沈壽官窯をご紹介したいと思います。
沈壽官窯とは
沈壽官窯はとても長い歴史があり、時は慶長三年(1598年)に遡ります。
慶長三年(1598年)、豊臣秀吉の二度目の朝鮮出征(慶長の役)の帰国の際に連行された多くの朝鮮人技術者の中に、初代 沈 当吉はいた。沈家は、慶尚北道青松に本貫を置き、その一族は李朝四代世宗大王の昭憲王后を始め、領議政(国務総理)九人、左議政、右議政(副総理)、四人等を出した名門である。 薩摩の勇将島津義弘によって連行された朝鮮人技術者達(製陶、樟脳製造、養蜂、土木測量、医学、刺繍、瓦製造、木綿栽培等)は、見知らぬ薩摩(現在の鹿児島)の地で、祖国を偲びながら、その技術を活きる糧として生きていかねばならなかった。 陶工達は、陶器の原料を薩摩の山野に求め、やがて薩摩の国名を冠した美しい焼物「薩摩焼」を造り出したのである。それらの焼物は、薩摩産出の土を用い、薩摩土着の人々の暮らしのために作られた地産地消のものであり、それらを『国焼』(くにやき)と呼ぶ。 沈家のあゆみ より引用 |
その後、400年以上に渡り薩摩焼は高く評価され続け、薩摩の発展に大きく影響し、現在に至っても、国内外で高く評価されております。
敷地内は自然に囲まれた、静かな佇まいです。
伝統的な登り窯
ここ「沈家伝世品収蔵庫」では、初代から15代までの歴代の作品を展示し、沈家に残る貴重な古文書や図案等も紹介されています。400年以上に渡る歴史を作品と共に感じることが出来ます。令和の始まりに、薩摩焼のルーツを巡る旅はいかがでしょうか。
Infomation
開館時間午前9時〜午後5時
休館日第1・3月曜日
入場料大人(高校生以上) ¥500
団体(10名以上) ¥400
小人 無料 音声ガイド、英語、韓国語も対応)
昨年は、平成から令和に変わる大きな節目な年でしたね。歴史の節目節目には、さまざまなドラマがあります。伝兵衛では、沈壽官窯作成の薩摩焼ボトルプレミアム本格芋焼酎「永福伝」を令和元年5/1に発売いたしました。濵田グループ創業150周年を記念し、誕生したプレミアムな薩摩本格芋焼酎。鹿児島県の伝統産業「薩摩焼」の伝承において中心的役割を担う十五代沈壽官監修により、150周年の「節目」を、「竹」を模したオリジナルボトルで表現。〝未来永劫、福が訪れますように″と願いを込めて名付けた「永福伝」は、互いに技と心を磨き続ける薩摩の匠たちから生まれた、原料・造り・ボトルに至るまでの全てに魂を注ぎ込んだ至極の逸品です。
こちらは、伝兵衛売店・オンラインショップでも販売しております。
数量限定となっておりますので、ぜひこの機会にお買い求めくださいませ。
>本格芋焼酎 「永福伝」
>オンラインショップ
【お問い合わせ先】
焼酎蔵 薩州濵田屋伝兵衛
TEL:0996-36-3131(9時~17時、毎週水曜定休)