伝兵衛蔵では、明治時代にスタンダードであった「甕仕込み」、「木桶蒸留」、「甕貯蔵」という手づくりの焼酎造りを行っている伝統の蔵です。当時の技と情熱を脈々と受け継ぎ、現在も先人たちのスピリッツと誇りを胸に、ひとつひとつ丁寧に造り続けています。
今回ご紹介するのは、毎年5月25日に発売している、「古式有機原酒なゝこ」。名前にあるように、「なゝこ」は有機認証蔵である「伝兵衛蔵」にて、七つのこだわりをもって造られています。
1.現存する日本最古の黄麴使用
2.現存する初代分離の酵母使用
3.国産の有機米、鹿児島県産の有機芋使用
4.霊峰「冠嶽(かんむりだけ)」の伏流水使用
5.伝兵衛杜氏による手造り
6.明治時代から続く、昔ながらの伝統製法、甕仕込み、甕貯蔵
7.復元した杉木桶による蒸留、木桶蒸留
明治時代の伝統の甕仕込み
伝兵衛蔵では、甕で仕込み、甕で貯蔵・熟成させるという明治時代から続く、昔ながらの伝統製法で仕込んでいます。それぞれの甕は微妙に大きさが異なり、個性豊かです。丸い形状の甕の中では対流が起こり、発酵中の温度のムラが少なくなるといわれています。また、甕で貯蔵・熟成させることによりまろやかになります。
また、現在使われている蒸留器はステンレス製が主流になっていますが、伝兵衛蔵では江戸時代から明治時代初期にかけて使用されていた木桶蒸留器を使っています。木桶蒸留器を使うことで木桶由来の香りとふくらみのあるやわらかい風味になります。
このように、「なゝこ」は原料だけでなく造りにもこだわり、さらに杜氏たちは湿度や温度などの環境の変化にも丁寧に対応しながら、愛情や手間暇をかけて美味しい焼酎を造っています。
▲麹造りの様子
今年のボトルカラー「深緋色(こきひいろ)」とは?
「なゝこ」は毎年ボトルカラーを一新して発売しています。今年のボトルカラーは「深緋色(こきひいろ)」です。「深緋」という言葉、あまり聞きなれないという方も多いかもしれません。「緋」とは、黒味の強い色をあらわす言葉で、「深緋色」は、平安時代の法典『延喜式(えんぎしき)』の中では、紫に次ぐ高位の朝服の色とされていた色です。どんな色なのかというと、紫のような暗い赤色で、茜と紫で染めた色のことを言います。
気品あふれる今年のボトルカラー。父の日の贈り物や記念日のプレゼントなどにもぴったりです。「古式有機原酒なゝこ2021年版」は、オンラインショップ「Shochu.Life」からご注文いただけます。是非チェックしてみてくださいね♪
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