7月30日は「梅干しの日」。梅干しと聞くだけで、唾液でジュワっと口の中が潤ってきますよね?この不思議な反射作用は、梅干しの酸っぱさを知る人でないと発生しないそうです。
また古くから伝わる保存食として、おにぎりやお弁当の中央に置かれたものを想像する人も多いことでしょう。幕の内弁当、日の丸弁当、いずれも真っ白いご飯の上に真っ赤な梅干しが欠かせないものです。
そんな身近な梅干しですが、近年は塩分を控えたり、酸っぱさを抑えたり、はたまた一粒数百円という高級梅干しがあったりと、食いしん坊にとっては、嬉しい進化を続けています。
梅雨が明け、本格的な夏を迎えるこの時期、6月ごろに漬けて干し上がったばかりの梅干しが、暑さで落ち気味の食欲を回復させてくれるのです。
そして家庭で作るもう一つの「梅」を使ったものといえば梅酒がありますよね。こちらも毎年自宅で漬ける愛好家の方も多く、インターネット上でもさまざまな梅酒作りのアイデアを見ることができます。
蔵元流「自家製梅酒」の作り方を紹介!
「お酒のプロが自分のために梅酒を作るとしたらどう漬ける?」ということで伝兵衛蔵の杜氏にこだわりの作り方を伺いました。
<材料>
・梅:1kg
・本格焼酎(芋焼酎または麦焼酎):1.8L
※アルコール分は35度以上のもの。
・氷砂糖:1kg
※甘さを抑えたい方は、700gでもOK!
基本的な材料の割合として、5(梅):9(本格焼酎):5(砂糖)を目安に。
<作り方>
①梅の黒いヘタを1つずつ取り除き、ボウルに移して梅を洗って水気を布巾などでよく切る。
②保存瓶に、梅と氷砂糖を入れる。
※保存瓶はよく洗浄して、十分に乾かし清潔なものを使用すること。
③保存瓶に、本格焼酎を注ぐ。
④しっかりと蓋をして、冷暗所で3カ月以上保存。
時々保存瓶を静かに回すのも、美味しい梅酒を作るポイント!
(だんだん琥珀色に変化していく梅酒の出来上がりを楽しみに待ちましょう♪)
梅からの抽出される梅エキスは温度(外気温)によって変化します。少なくとも3カ月以上は必要ですが、気温が低いところだとそれ以上かかります。おいしい梅酒にするには、定期的(1カ月に1回など)に味わいをみて、自分が美味しいと思ったところで、梅の実を取り上げましょう。
「本格芋焼酎」と「本格麦焼酎」でどのような違いがあるかを伺ってみたところ、
「芋でも麦でも、常圧蒸留の原酒は味わいがあり、濃厚な酒質。減圧蒸留の原酒は、スッキリ軽快な酒質。一般的には芋焼酎は常圧蒸留、麦焼酎は減圧蒸留で作られています。
芋焼酎を使用すると、芋の風味と梅の風味がミックスされた香り、少し濃い味わいの個性的な梅酒になります。ただ梅の風味が強いので、思ったほどは芋の香りはでないと思いますが、麦と比べると、芋の香りはあると思います。
昔は鹿児島では焼酎といえば芋しかなかったので、自家用の梅酒は芋焼酎で作っていました。
ただ、芋焼酎でアルコール分が35度以上のものは、高価であり、商品としては少ないです。梅酒として作りやすく、無難にできるのは、麦焼酎です。麦の減圧蒸留タイプはフルーティーですっきりとした酒質なので、梅自体の風味をそのまま生かせて、市販されているような梅酒になると思います。初めて作るひとは麦焼酎の方が良いでしょう」
残念ながら青梅を入手できるのは5月~6月ごろ。そこで、レモンやパイナップル、ブルーベリーなど旬のフルーツを代用して自家製の果実酒作りを楽しんでみませんか?その時に気を付けてほしいのが漬けこむお酒のアルコール分。35度以上のお酒がおすすめですが、それ以下のお酒でも果実酒作りは可能です。ただ果実から水分が出るため、アルコール分が低くなると雑菌が繁殖しやすく、腐ったりカビが生えたりする危険性があります。
そして酒税法により家庭で作るお酒のアルコール分は20度以上と定められているのでご注意を。
来年まで待てない、いますぐ梅酒が飲みたい人は…
梅酒作りは来年にするとして、今すぐおいしい梅酒が飲みたい気分の方は、本格梅酒「なゝこ梅酒」がおすすめ。国内最高峰といわれる紀州産有機南高梅、焼酎も最高品質を目指して選んだ七つの古のこだわりを持つ本格芋焼酎「古式有機原酒なゝこ」を使用しています。爽やかさと甘さのバランスのいい香り、なゝこ由来のこの上なくまろやかで豊かな味わいを楽しんでみてはいかがでしょう。
Information
■本格梅酒「なゝこ梅酒」
内容量:720ml
種類:リキュール
アルコール分:17%
【商品説明】
国内最高峰といわれる紀州南高梅。焼酎も、最高品質を目指して選んだのは七つの古のこだわりを持つ本格芋焼酎「古式有機原酒なゝこ」。紀州産有機南高梅ならではの爽やかさと甘さのバランスのいい香り、なゝこ由来のこの上なくまろやかで豊かな味わいを楽しめる本格梅酒です。