自然に触れて、伝統産業「本格焼酎」に親しむ1日
芋焼酎づくりに欠かせない主原料・さつまいも「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗植え体験が、4月14日に開催されました。
地元の保育園児を伝兵衛蔵の農園「伝兵衛さんの芋畑」へ招待し行われた「さつまいもの苗植え体験」。毎春の恒例となっているこの行事は、体験を通して自然を大切にする心や思いやりの心を育み、鹿児島の伝統産業「本格焼酎」への関心を深めてもらうことを目的に、農園ができた2007 年より実施され、今年で16 回目を迎えます。
大きくなあれの思いを込めて
苗植えの前に、さつまいもが料理だけでなく、お父さんお母さんが飲んでいるお酒「焼酎」にも使われていること、今日植えた苗は太陽の光や雨を浴びて大きくなること、そして、いちき串木野市は美味しい焼酎がたくさん造られることを説明。思い思いの反応を見せながら、真剣に話に耳を傾けてくれました。
「エイエイオー」の掛け声とともに、いざ苗植え体験がスタート! 30㎝ほどの苗を、竹の棒で押し込みながら畝(うね)に差し込み、根の周りの土を手で押し固める…小さな手で一生懸命に取り組む園児の皆さんに、サポートしていた弊社スタッフも心からのエールを送りながら、一緒になって苗植えを楽しみました。
苗植え終了後には、自作の名札を立ててすべての工程が無事完了。達成感に満ち溢れる姿は、ちょっとだけおにいさん・おねえさんになっていたようでした。
成長した姿で秋に再会
この日植えた苗がさつまいもとして成長する10月、園児の皆さんにまた集まってもらい、収穫体験を行う予定です。そこまではしばしお別れ。当日は小雨が降る中での苗植えでしたが、鹿児島では“島津雨”と呼ばれ、雨が降るのはめでたいことの前兆とされています。この日の雨が、畑の恵みとなり、良質なさつまいもに育ってくれると願いつつ、また一段と成長した園児の皆さんと再会できることを楽しみにしています。