当たり前ですが、焼酎の成分のほとんどは水。だから清浄な水がなければおいしい焼酎は造れません。つまり、「焼酎づくりが盛んな鹿児島は水もおいしい」ということになりますね。じゃあどうして鹿児島の水がおいしいのか?そのヒントは、シラス台地にあるみたいなんですが…?
シラス台地は、自然のろ過装置
シラス台地というのは南九州特有の火山灰土。数万年から数千年前の火山噴火による火砕流で流れ出た膨大な噴出物が冷えて固まったものです。鹿児島県の半分以上がこのシラス台地でできているんです。
シラス台地は水持ちが悪くもろい上に有機物をあまり含まないため、鹿児島は古くから稲作には不向きな土地でした。…と言うと印象が悪い?でも、地下には素晴らしい水を蓄えているんですよ。『自然のろ過装置』とも呼ばれるシラス台地が、水をおいしくしてくれるんです。
だから焼酎の仕込み水としても最適なんですね。シラス台地で磨かれた水とシラス台地で育ったサツマイモ。鹿児島で芋焼酎が誕生した理由は、シラス台地にあったんですね!
ということは、焼酎を飲むときに使用する割り水もやっぱり鹿児島の水が一番相性が良いはず!他の地域にお住まいで、「鹿児島で焼酎を飲んだときと家で飲んだ時の味が違う」と思った経験がある方は、ぜひ鹿児島のミネラルウォーターで割ってみてはいかがでしょうか。