「焼酎で乾杯」と書いてありますが、普通は乾杯はやっぱりビールでしょ?でも、「焼酎で乾杯する」というのは、いちき串木野市ではよく目にする光景なんですよ。え!?一体どうして?今回は、そんな光景が当たり前になったそのわけをお伝えします。
焼酎の乾杯条例は日本初
ここはいちき串木野市内のとある居酒屋さん。ほら、みんな焼酎で乾杯してるでしょ?お湯割りや水割り、ロックなど、飲み方は人それぞれですが、みんな1杯目から焼酎を飲んでいます。いちき串木野市の皆さんは、そのぐらい焼酎好きってことなんでしょうか?
もちろん焼酎好きの方は多いせいもあるんですが、それだけじゃありません。実は、いちき串木野市には「いちき串木野市本格焼酎による乾杯を推進する条例」(以下、乾杯条例)があるからなんです。焼酎の乾杯条例は、全国初の取り組みなのだそう。
地産地消の推進はもちろん、本格焼酎や『だいやめ(焼酎で晩酌すること)』に代表される焼酎文化の普及に役立てたいというのがこの条例の狙いです。もちろん強制力はないのですが、みなさん焼酎で乾杯するのを楽しんでおられます。
いちき串木野市は、県内でも2番目に蔵元が多いエリア。だからこそ、住民はもちろん蔵元も一体となって、本格焼酎の普及に取り組んでいるんです。乾杯条例は、住民の地元や本格焼酎への愛情を感じられる素敵な条例なんですね!