なんともおいしそうなこの料理。これは『とんこつ』という鹿児島の郷土料理です。中身はというと、大根やこんにゃく、こぼうに加え大きな肉の塊が!この肉は名前の通り『豚骨』、つまり骨付きの豚肉なんです。武士や庶民、そしてもちろん蔵子にも愛されてきたとんこつのレシピを公開しちゃいます!
鹿児島らしい豪快レシピ
とんこつは武士たちが戦場や狩場でつくったのが起源とされていて、あの西郷隆盛も大好物だったそうですよ!鹿児島の郷土料理店に行けば大抵食べることができますが、鹿児島県民にとって、とんこつはまさにおふくろの味。
材料は至ってシンプル。調味料は味噌、醤油、生姜、そして黒糖。黒糖を使うあたりが鹿児島っぽいでしょ?野菜は煮崩れしないように予め下茹でします。肉は余分な脂身を落とすため、煮こむ前に焼いたり湯通ししたりします。そして先に肉のみをコトコトと煮込んでいくのですが…
ここで最大のポイントが!なんと芋焼酎を使うんです。しかも結構豪快に、ドバドバ入れちゃいます。これぞ鹿児島の郷土料理ですよね!こうすることで肉の臭みが消え、柔らかく仕上がるんです。
とんこつは、豪快な煮込み料理。だから目分量でつくっているお母さんも結構多いんです。きちんとしたレシピがないからこそ、その家の味は母から娘へと代々受け継がれてきたんでしょうね。
さて、レシピに戻ります。醤油以外の調味料をすべて入れ、肉をコトコト煮ること2時間。肉が柔らかくなったら野菜を入れ、味を見ながらさらに煮込み、最後の醤油を少々入れて完成です。とんこつってすごく手間ひまのかかる料理なんですね。
芋焼酎を使っているぐらいだから当たり前なんですが、とんこつは芋焼酎とも好相性。甘い味つけのとんこつは芋焼酎の柔やかな甘さにとっても合うんです。とんこつは今や観光客にも大人気!ぜひ焼酎と一緒に召し上がれ。