秋にはじまった鹿児島県産の『黄金千貫』の収穫が続く中、『伝兵衛蔵』の本格焼酎づくりも順調に進んでおります。さて今回は、収穫がもうすぐ終わろうとしている『黄金千貫』に想いを馳せ、焼酎づくりの原点でもある「芋」や「穀物」に注目してみたいと思います。
それぞれの風土から生まれる個性豊かな味と香り
以前にもご紹介した通り、ヨーロッパからの「蒸留技術」の伝来によって、大きく花開いた薩摩の芋焼酎文化。鹿児島は、サツマイモの生産に適していたために芋焼酎が多くつくられます。たとえば、麦が穫れる所ではウィスキー、じゃがいもが穫れる所ではウォッカなどがつくられたりします。これは実に自然なこと。また、焼酎にしてみても、「芋」「麦」「米」「そば」「泡盛」「黒糖」など、ご存知の通り多岐に渡ります。
写真左上から「サツマイモ」「米」「麦」「そば」。その土地ならではのさまざまな農産物を原料につくられる「本格焼酎」。麹と水と酵母から「一次もろみ」が作られますが、さらに「一次もろみ」に「穀物」や「芋」「そば」などを入れてアルコール発酵させたものが「二次もろみ」となります。「二次もろみ」に使われる原料によって、芋焼酎、米焼酎、そば焼酎などに分類されます。「単式蒸留」と呼ばれる一回限りの「蒸留」には、「穀物」の特徴がしっかりと残り、それぞれ個性豊かな味や風味が生まれます。
『伝衛兵蔵』では、芋焼酎の他にも本格的な「穀物」焼酎をつくっています。厳選した大麦を麦麹(白麹)で仕込んだ本格麦焼酎。すっきり軽やかな味わいの『甕貯蔵 兼重(麦)』をはじめ、米の香りとふくらみのある味わいが魅力の長期甕貯蔵した本格米焼酎『長期甕貯蔵 兼重源酒(米)』。珍しいところでは「とうもろこし」の焼酎『十年貯蔵 野風』などがあります。もうひとつの「焼酎」の魅力。それはもしかしたら、それぞれの素材の持つ味や香りを楽しんだり、飲み比べられることなのかもしれませんね!
Information
■甕貯蔵 兼重(芋) 〉詳しくはコチラ
容量:720ml
価格:2,047 円(税込)
■甕貯蔵 兼重(麦) 〉詳しくはコチラ
容量:720ml
価格:2,047 円(税込)