手づくり、甕仕込み、木桶蒸留、甕貯蔵など、昔ながらの製法そのままに『伝』や『宇吉』『兼重』といった本格芋焼酎をつくる伝兵衛蔵。ここ発祥の地では、焼酎文化を未来に伝え、さらに温故知新の精神で昔ながらの焼酎づくりを研究し、新たなる商品開発を進めております。今回は、そんな伝兵衛蔵についてあらためてご紹介してみたいと思います。まずは上空から…。よく見るとアルファベットで「DEN」という文字が見えませんか?
蔵人たちの誇りが支える焼酎づくり
明治元年、濵田伝兵衛が事業としてはじめた焼酎づくり。平成十二年、伝兵衛蔵は創業当時の本格焼酎づくりを再現すべく甕仕込みの手づくり蔵として生まれ変わりました。その外観は、地元の古い木造校舎などの建築を移築した雰囲気のあるものです。ほっとする建物の中に入ると独特やさしい香りが漂ってきます。そして、その先には蔵人たちが日々焼酎づくりに励んでいる姿があります。
伝兵衛蔵は原材料、仕込みに使う甕や、蒸留器、麹室にいたるまで一つひとつにこだわりがあります。そして、長年培われてきた技により、洗練された本格焼酎の原酒が生まれます。手作業の焼酎づくりだからこそ、その日の天気、温度、湿度にも十分気を配ります。麹も水も空気も甕もすべて生き物。だから、蔵の生き物たちがしっかり働けるよう、環境に気を配るのです。蔵人たちは本格焼酎づくりの誇りを胸に、真摯に取り組んでいるのです。
実は、そんな伝兵衛蔵のこだわりの焼酎づくりを見学できるって知ってますか? 伝兵衛蔵の見学コースには、昔ながらの焼酎づくりの道具を集めた「ミュージアム」や、ランチやディナーも楽しめる「お食事処」もあるんです。蔵にある売店では、伝兵衛蔵の焼酎を試飲できるコーナーやご購入も可能。明治元年の創業以来、守り続けてきた伝統をどうぞ体験してみて下さいね。