以前の「伝兵衛蔵だより」でもご紹介しましたが、焼酎の蒸留方式は大きく分けて二つあります。ひとつは「単式蒸留」によって作られる「乙類焼酎」。これは、我々がつくっている本格焼酎のように個性的な芳香や風味を持った焼酎が生まれます。二つ目は「連続式蒸留」による「甲類焼酎」です。こちらは、純度の高いクリアな焼酎になるため、お茶やフルーツジュースで割ったりします。そして今回は「単式蒸留」における、さらに二種類の蒸留方式「常圧蒸留」と「減圧蒸留」について、ご紹介したいと思います!
それぞれの個性を持ったふたつの蒸留方式。
本格焼酎の蒸留は「単式蒸留」で行なわれ、さらに「常圧蒸留」と「減圧蒸留」に分けられます。現在、つくられている本格芋焼酎の多くは「常圧蒸留」です。「常圧蒸留」とは、古代から脈々と受け継がれてきたオーソドックスな手法で、蒸留したい液体に熱を加え、その蒸気を集め、冷やして液化するシンプルな蒸留方式です。通常の気圧のもとで行われ、90℃~100℃の沸点で蒸留させます。原料の風味を良く引き出します。
「減圧蒸留」はその名のとおり、蒸留器内の気圧を下げて蒸留する方式です。気圧が低い場所(標高が高い山など)でお湯を沸かしたとき、100℃より低い温度で沸騰します。この原理を利用して行うのが「減圧蒸留」です。40℃~50℃くらいで沸騰させ、口当たりも軽やかな本格焼酎となります。
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容量:720ml
度数:25%