毎年恒例、地元保育園児を呼んでの苗植え体験会を伝兵衛蔵「伝兵衛さんの芋畑」にて実施しました。真っ青に晴れた五月空の下、市来保育園すいか組の20名ほどが、伝兵衛蔵で秋の仕込みに使われるさつまいも「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗を一本ずつ丁寧に、みんなで植えていきました。
また地元の企業、団体の皆さんにも応援にご参加いただき、大盛り上がりの体験会となりました。
みんなで知ろう さつまいものこと。地元 いちき串木野のこと。
苗植えの前にまずは、地元いちき串木野市がどのような町か、さつまいもがどのようにして本格焼酎になるのか一緒に楽しくお勉強。先生の投げかける様々な問いかけに元気よく手を挙げる子どもたちの姿が、とても印象的でした。さつまいもはいちき串木野市の、また鹿児島の生活と文化を支えてきたいわば地域の「たからもの」であるということを覚えていてくれたらうれしいなあ、と先生は熱く語っていました。
続いては、自分で植えた苗がしっかりと分かるように名札づくり。お父さんお母さんの似顔絵、自分のお気に入りのキャラクターを一生懸命描いてくれる子、また中には嬉しいことに、さつまいもの絵を描いてくれる子もいました!
さつまいも、おおきくなあれ!
さて次は、待ちに待ったさつまいも農園「伝兵衛さんの芋畑」へ移ります。
まずは、日ごろ農園を管理いただいている「おいもの達人」ことSさんに、みんなで苗植えの方法を教えてもらいます。「苗植えなんて簡単だよーっ!」と自信満々だった男の子も、説明を聞いているうちに不安になってきたのか、そわそわしていました。
実は苗植えというのはとても難しく、大の大人でも植え方をマスターするのは苦労するといわれているのです。それでも会場に来て下さった皆さんは、大きく実ったさつま芋を見たい!との想いから、一生懸命苗植えをしていきました。
子どもたちは手袋もつけず、大地のぬくもりと大きさを肌で感じながら植えていきます。”すいか”組のみんなが緑色のすいか帽子をかぶって”さつま芋”を植える様子は、なんともおもしろい光景でした。
苗植えをおえた園児たちの顔が、心なしか晴れやかなのは気のせいでしょうか?
上手に苗植え出来るか不安そうだった園児たちも、農園に自分で作った名札を立てるときにはどこか誇らしげで、「どうだ!」と言わんばかりでした。
人々の生活と文化、歴史を支えてきた、地域の「たからもの」であると言われるさつまいも。
このさつまいもと、地元の自然、産業を守っていくのは今回参加してくれた子どもたち一人ひとりです。
本当の地域の「たからもの」とは、子どもたちかもしれません。
秋の大収穫で、みんな集まって芋掘りするのが待ち遠しいです…!