※前夜祭の様子。まだ装飾を行っていない山車を裸山と呼ぶ。
200年以上続く、当いちき串木野市の伝統行事「市来祇園祭」。起源は、市来の地が宿港・宿場町として栄えた、文化9年(1812年)に遡ります。
当時、八坂神社が建設される際、神社建設を祝うために町の有力者が京都の祇園祭を見学。都をお手本に、この「市来祇園祭」が始まりました。地元では「おぎおんさぁ」の愛称で親しまれています。
今年の祇園祭は、7月30日。活発な男山と、優雅な装いの女山の山車が街中を練り歩きます。この山車は、いっさい釘は使われていません。また、山車を使うときは、みんなで組み立てて使われ、車輪も木製で出来ています。高さ5メートル、2階建ての山車は、全国でも珍しいものです。
「焼酎蔵 薩州濵田屋伝兵衛」では、毎年メインステージとして賑わいを見せます。
開場には、太鼓と山車の掛け声が響き、一気に全体が熱を帯びます。
また、その他にもステージや焼酎や地ビールの振る舞いなど会場は大盛り上がりです。その後、また市来湊町地区を巡回し、最後は八坂神社にて締めくくられます。
日本では、山車祭りが一時激減し、この様なお祭りは日本でも珍しいそうです。今後も、市来の伝統文化を大切に、継承していきたいですね。