まだまだ寒さが厳しい毎日ですが、いよいよ春が近づいてまいりました。そう、2月3日は「節分」です。節分は、季節の分かれ目の意味で、「立春」の前日を指していました。旧暦では、立春の頃が1年のはじまりとされ、いまの大晦日のように大事にされていたのです。
皆さんは、「節分」をどのように過ごしていますか?恵方巻きを食べたり、豆まきをしたり…。平安時代の宮中では大晦日に陰陽師らによって旧年の厄や災難を祓い清める「追儺(ついな)」の行事が行われていました。室町時代以降は豆をまいて悪鬼を追い出す行事へと発展し、そのまま定着していったのです。
豆まきといったらやっぱり「鬼」!実は、鬼といえば「お酒」がつきものなのです。
鬼には「お酒」がつきもの
皆さんは、日本三大悪妖怪の一人と言われる「酒呑童子(しゅてんどうじ)」をご存知でしょうか。彼は、京の都にある大江山を拠点にたくさんの鬼を従えた、無類の酒好きの鬼でした。のちに大好きなお酒があだとなり、鬼の仲間であるとの偽り、住処に潜入した源頼光らによって『神便鬼毒酒(人が飲めば強くなり、鬼が飲めば神通力を失うお酒)』を呑まされ、寝ていたところを襲われ、命を落としてしまいます。
こうした「酒呑童子」の話は、日本の鬼退治の話として、永く語り継がれていますが、その中でも哀惜の念を込めた描写が多いのは何故でしょうか。だまし討ちにあった酒呑童子は最後に「鬼に横道なきものを(鬼は人をだましたりしないぞ)」と叫んだとも、「首から上の病に苦しむ人を助けたい」と願ったとも伝わっています。
無類の酒好きで、嘘や謀(はかりごと)が嫌いという、このキャラクターが、そのような描写を生んでいるのかもしれません。酒呑童子の首は、その後、京都の首塚大明神に祀られ、今でも病に苦しむ人や酒造りに勤しむ人々のお参りが後を絶ちません。
今年の節分は、本格焼酎で!
お酒と鬼。鬼と節分。節分とお酒。「節分」とお酒は、密接に関わりあっているのですね。節分にその年の恵方を向き、太巻きを食べる恵方巻きは皆さんご存知かと思いますが、今年は、本格焼酎で「恵方呑み」はいかがでしょうか。いつも「鬼」役のお父さんも、今年の節分は、自分の大好きな本格焼酎で一杯。
家族の幸せを願い、ゆっくりと味わうお湯割りで「福は内に乾杯!」
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