いちき串木野市には、まちをもっと盛り上げていきたい!と、熱い想いを持ったいちき串木野市内の有志が集まった「爆発ねったぼ会」という団体があります。現在のいちき串木野市が合併する約19年ほど前に当時の串木野市の方々で組まれた団体です。会員は現在約45名の様々な業種の方々で構成されており、原料のさつまいもを皆で育て、収穫したりと、爆発ねったぼ会オリジナルの焼酎造りを行っています。
「爆発ねったぼ会」の由来・・・活火山の爆発(情熱)というキーワードとさつまいもとお餅を使った郷土菓子のねったぼを合わせて、爆発ねったぼ会となったそうです。
地元の焼酎蔵として、地元の素材を生かし、地元を盛り上げたい!何かしたい!そんな熱い思いをもったねったぼ会の皆さんとともに、伝兵衛蔵で焼酎製造を行っています。
くしきの魂とは…
「くしきの魂」と書いて、「くしきのかたぎ」と読みます。
一緒に作った焼酎は、原料を純串木野産にこだわった甕仕込みの本格芋焼酎です。「くしきの魂」という名前は、串木野人の気質(かたぎ)をこれからの新たな時代に作っていきたいという思いから、名付けられたのだそうです。
原料には、会員全員で育てた「シモン1号」というミネラルが豊富なサツマイモに、荒川地区の良質な新米を使用した米麹、冠嶽の伏流水を使用し仕込んでいます。まろやかな飲み口となっており、飲み方はストレートもしくはロックがおすすめ!飲みたくなった方もいらっしゃるかと思いますが、申し訳ございません!実はこの焼酎、ねったぼ会の会員だけが購入できる、オリジナルの焼酎なのです。
今年の「さつまいも」は。
11月、ちょうどこの時期は、原料となるさつまいもの収穫時期です。今回、私もねったぼ会の皆さんがおこなっている芋ほりの現場にお邪魔してきました!農園は、いちき串木野市にある霊峰冠嶽にあり、毎年約3トンの芋を収穫するのだそうです。
原料のさつまいも「シモン1号」です。今年も立派に育っているようですよ♪
皆さん、額に汗を流しながらも、このイモを使ってできあがる焼酎「くしきの魂」が飲める日を楽しみに、収穫されている姿が印象的でした!
今回はねったぼ会の創設時より活動に参加しているメンバーのひとり、大六野さんにお話を伺いました。
―ねったぼ会の活動には、どんな思いをもって参加していますか?
とにかく串木野を元気にしたい!そんな思いが一番。使われなくなった畑を活性化して地域を活性化させようという思いで活動して今年で19年目になります。
―今年もおいしい焼酎ができあがりそうですが、いかがですか?
はい、無農薬、化学肥料も使わず手塩にかけて大事に育てているのでなお美味しいです。
また、友人にも珍しい焼酎として大変喜ばれています。
女性にも人気です。
―今後、この活動(爆発ねったぼ会)をどのように盛り上げていきたいですか?
この会は仕事関係なしに様々な異職業の方々が集まっているので交流の幅も広がります。そこからまた新たな交流が生まれ、串木野がもっと元気になってくれたらいいと思っています。
このように地元愛溢れる皆さんが、いちき串木野市の活性化に寄与されているのだと思います。
これからも、食のまちいちき串木野市、焼酎のまちいちき串木野市の焼酎蔵として、わたしたちも地域の皆さんと一緒にまちを盛り上げていきたいです。
「くしきの魂」を造っている伝兵衛蔵では、蔵見学をすることも可能ですので是非お越しください。
【蔵ご見学等のお問い合わせ先】
焼酎蔵 薩州濵田屋伝兵衛
TEL:0996-36-3131(9時~17時、毎週水曜定休)