お盆休みも終わり、いよいよ秋の足音が近づいてきました。秋といえば、「食欲の秋」。だんだんと涼しくなってくる気候とともに、おいしい食べ物と美味いお酒を楽しむ季節の到来です。今回の蔵だよりは、秋の代表的な食べ物である「焼き芋」と「焼き芋焼酎」のお話です。
第4次焼き芋ブームの到来
最近は見かける機会がめっきり減った「石焼き芋」。かつては冬の風物詩とされた、焼き芋屋が屋台や軽トラックに専用の釜を積み売り歩く姿も、今では家庭用の「石焼き芋器」の登場や、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも売られるようになり、食べたい時に手軽に食べることができる身近なものとなりました。近年では、健康ブームの影響もあり、食物繊維などのサツマイモの栄養価が注目され、テレビの健康系番組にも度々登場する機会が増えてきました。さらに、農家の方々の努力により品種改良が繰り返され、糖度の高いサツマイモが誕生。スイーツなどにも使われるようになりました。これまでに「焼き芋ブーム」は3回やってきており、第1次ブームは幕末、第2次は大正時代初め、第3次は昭和30年代だと言われています。そして、自宅でも手軽に作れ、新品種の到来によりさまざまなカタチで焼き芋の香りや味わいを楽しむことが出来る第4次焼き芋ブームの到来です。
やきいも総選挙でトップに立ったシルクスイートとは
2018年に富山県で実施された「やきいも総選挙」で見事1位を獲得したシルクスイート®という新種のサツマイモがあります。2012年から種苗の販売が開始されたばかりの新しい品種で、「春こがね」に「紅まさり」を交配させて生まれました。「シルク」という名前の通り、なめらかな口当たりが大きな特徴。収穫直後は少し粉質ですが、貯蔵しておくと粘質でしっとりとした肉質になり、糖度もアップします。焼き芋にすると、食感と甘さが増す人気の新品種で、まるでスイートポテトを食べているような錯覚に陥ります。
シルクスイートで仕込んだ「海童 焼き芋」
2018年に創業150周年を迎えた当社は、「濵田酒造にしか造れない焼酎を」を掲げ、日々新たな香味の本格焼酎造りに勤しんでいます。昨年9月に発売したライチのような香りの本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」は、予想を上回る勢いで焼酎市場に新たな芽を生み出そうとしています。そしてだいやめ発売から1年後の今年、2001年から愛され続ける海童シリーズに新たに仲間入りをする本格芋焼酎「海童 焼き芋」の登場です。人気のシルクスイート®を採用した「焼き芋仕込み」製法により、上品な芋の甘い香りと柔らかく滑らかな口当たり、そして焼き芋の香ばしい余韻を堪能できる酒質を開発しました。焼き芋の甘い香りが最も感じられるホット(お湯割り)がおすすめの令和に放つ新しい本格芋焼酎です。発売は、2019年9月2日(月)を予定しています。秋の訪れと共に、焼き芋で仕込んだ焼酎で一杯いかがですか。 ※「シルクスイート®」は、カネコ種苗株式会社の登録商標です。
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