こんがりときつね色に揚がったさつま揚げ。おいしそうでしょ?さつま揚げは言わずと知れた鹿児島の郷土料理ですが、実はいちき串木野市が発祥の地とされているんですって。今回はそんなさつま揚げの本場・いちき串木野市に工場を構える『日高水産加工有限会社』にお邪魔しました。
意外と知らない、さつま揚げの秘密。
『日高水産加工』の5代目、久木山睦男社長です。久木山社長は、工場見学に来た女性や子どもに試食をしてもらい、感想を聞くなどして熱心に商品開発に取り組む一方で、歴史あるさつま揚げという食文化を継承するため、代々伝わる『基本』をとても大切にしているのだそう。
『日高水産加工』で製造しているさつま揚げはなんと通常40種類前後、限定品などが20種類前後!カレー味やよもぎ味、かぼちゃ入り、豆腐入りなどなど、たくさんのフレーバーがあって目移りしちゃいますね。
では、そもそもさつま揚げの原料って何でしょう?『日高水産加工』では、スケソウダラをメインにアジ・サバ・イワシ・カジキ・エソ・マグロなど様々な魚のすり身を独自に調合しているそうです。『日高水産加工』では魚を捌くところから自社で行っているから鮮度も抜群!
すり身を整形して揚げ、その後冷却して完成です。何と1日平均5万枚も製造するんですって!お中元やお歳暮の時期は24時間フル稼働になるというのも納得です。ちなみにさつま揚げをはじめとする『揚げかま』の形は、西日本だと小判型、東日本だと棒状のものが多いんだとか。
揚げたてのさつま揚げをパクリ。冷めてももちろんおいしいんですが、揚げたてはやっぱりサイコー!さつま揚げは鹿児島では『つけあげ』と呼ばれていて、焼酎のおつまみやご飯のおかずとして親しまれています。全国的には煮物の具材という印象があるけれど、鹿児島ではそのまま食べるんです。
この『かじき揚げカレー味』は、中に固形のかじきが入っている珍しい逸品。「昔の職人のように無駄な部位を出さず、魚を余すことなく使うために開発したんです」と社長は言います。このさつま揚げには原料となる魚への感謝の気持ちが詰まっている『かじき揚げ』、もちろん絶品ですよ!
Information
日高水産加工有限会社
いちき串木野市西薩町17-14(本社)
TEL:0996-32-9421(本社)
営業時間:8:30~17:30(本社)
定休日:1/1~1/3
URL:http://www.hidakasuisan.co.jp/