吹上浜の海岸線と霊峰冠岳に囲まれた、鹿児島県いちき串木野市。焼酎をはじめ、マグロにさつま揚げ、ちりめんなどおいしい特産品がたくさんあります。柑橘類の生産も盛んで、今回紹介するサワーポメロや、ぽんかんなども有名です。
1月中旬から下旬の時期は、爽やかな香りが畑に広がるサワーポメロの収穫の時期。緑の木々に黄色い実がたわわに実った西果樹園を訪ねてきました。
知ってる?「サワーポメロの魅力」とは?「樹上でしっかり熟したサワーポメロは収穫してから、約2~3週間貯蔵させて熟成が進んでから出荷します。こうすることで独特の酸味がまろやかになりおいしくなるんです」と話して下さったのは西果樹園の西美香さん。
「いちき串木野市は鹿児島県内一の生産量を誇るサワーポメロの本場です。品種名は大橘といい、昭和60年に公募によってサワーポメロという名称がつきました」。
西果樹園では、広い農園内の樹々に4月下旬から5月前半の晴れた午前に人工授粉を行い、7月~8月にかけて摘果を行い小さな実を間引くなどすることで、大きくて品質の高い果物づくりをしているそう。
江戸時代に中国から日本に伝わったとされる「文旦(ぶんたん)」の血統を受け継いでおり、直径10センチという大きさや、皮が厚いのは文旦ゆずりなんですね。その厚い皮の向き方を聞くと「頭の部分を切り落とし、外皮に切れ目を入れると向きやすくなります。中身を取り出したら薄皮は剝きやすいのでそのままどうぞ」とのこと。
「鹿児島大学農学部と連携してサワーポメロの機能性を分析したところ、薄皮・果皮には、ダイエットや花粉症に効果があるとされるナリンギン、脂質の代謝を促進し消費カロリーを増やすというシネフリンが含まれていることがわかりました」。
サワーポメロを料理に、お酒に、アレンジして
この爽やかな風味はそのまま食べてもいいのですが、料理やドリンクにしても抜群です。
「果汁を絞り、オリーブオイル、塩、コショウでドレッシングを作り、サワーポメロのむき身も散らしたサラダは見た目にも華やかになりおすすめです。このドレッシングを使えば、カルパッチョにもアレンジできますし、お肉料理にもあいますよ」。
サワーポメロの果肉はサワーにしても絶品。焼酎の炭酸割りに果肉を加えて、好みでガムシロップを加えれば、お手軽だけれども本格的な味わいです。
話を伺った、いちき串木野市のサワーポメロ農家・西果樹園さんが愛情込めて育てたサワーポメロで作ったシロップと本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」がセットになった「季節の果実とDAIYAME」なら、いつでもサワーポメロの美味しさに浸ることができます。ライチのような香りの本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」とサワーポメロのオリジナルカクテルを気軽に自宅で楽しんでみてはいかがでしょう。
~Information~
取材協力:西果樹園 西美香さん
ご主人の拓郎さんとともに、いちき串木野市生福・高畠地区でサワーポメロ130a、大将季78a、ポンカン30aなどを生産する。いちき串木野市が取り組んでいる「サワーポメロ消費拡大プロジェクト」や農村女性リーダーネットワーク、かごしま農業女子プロジェクトに参加している。
~西果樹園~
電話番号:0996-32-1830
住所:〒896-0078 鹿児島県いちき串木野市生福7223