白衣を着た男性が手にしているグラス。ソムリエのような仕草をしていますが中身はワインではないようです。これは一体?彼は傳藏院蔵の社員。それもきき酒士という社内資格を持った社員なんです。当然、グラスの中身は本格焼酎です。それにしても本格焼酎づくりに白衣ってちょっとイメージが違う?
文明の利器とマンパワーが融合
傳藏院蔵は弊社が擁する他の2つの蔵と異なり、広大な敷地で大きな機械を使い、コンピューター管理による焼酎の製造を行っている蔵です。でも、本格焼酎づくりは生き物相手の仕事。だから、すべてをコンピューター任せにすることはできません。
コンピューターでは賄いきれない部分を補うのは、やっぱり人。傳藏院蔵では、常に安定した品質の本格焼酎を供給できるよう、各フィールドで社員が目を光らせ、もろみの微細な変化に対応しているんです。
ここは理科室のようですが、傳藏院蔵の一室。ここでは、出来上がった焼酎の官能評価をしています。その作業を行っているが先述の『きき酒士』。ブラインドテストで欠点臭や原料の違いを嗅ぎ分けられる人だけがなれる特別な資格なんですよ。
傳藏院蔵では24時間体制で機械を稼働させているので、生産量は1日に100トンにも及びます。どれだけ大量の焼酎をつくっても、品質に妥協することは絶対にありません。傳藏院蔵には、出来上がったすべての焼酎のサンプルを一つ一つ丁寧に検査する人の姿があります。
それはいつ飲んでも『おいしい』と思っていただける本格焼酎をお客様に提供したいから。その想いは、現場の社員たちも同じ。もろみを見つめる視線は、愛する我が子を見る目と同じなんです。
『海童』をはじめとする傳藏院蔵の本格焼酎は、このようにたくさんの社員に見守られながらつくられています。目で見る、香りを嗅ぐ、音を聞く。『五感』という能力は、どんなに便利な時代でも代わりの効かない、人間だけが持っている特別な魔法なんですね。