傳藏院蔵には、無数の樽に囲まれた一角があります。ここで、工場長が手にしている『隠し蔵』が出荷のときを待っているのです。ネーミングは、この場所は工場見学では見ることができない「隠し蔵」であることに由来しています。今回は数ある濵田酒造の商品の中でも珍しい、琥珀色をしたこの本格麦焼酎についてお伝えします。
「隠し蔵」で熟成のときを待ち続ける焼酎
『隠し蔵』の魅力は、アップルパイに似た香ばしい香りとマイルドで滑らかな味わいの中に感じるバニラのようなほのかな甘み、そしてドライな後口にあります。ロックでは甘くゆったりとした味わいが、水割りでは丸くふくらみのある味わいが楽しめます。こうした奥深くて繊細な味わいは、樽貯蔵特有ともいえる課題をクリアしてきた結果なのです。
貯蔵する樽は使用年数や使用回数がそれぞれ違うので、樽によって品質も異なります。安定した品質を維持するためには、すべての樽の性質を把握し、理想の味わいに達する時期を予測しながら樽から焼酎を出さなくてはなりません。『隠し蔵』は、永年焼酎をづくりに携わった者のみが得られる「勘」ときめ細やかな配慮があるからこそつくることができる焼酎といえます。
『隠し蔵』のコンセプトは「食に合う樽貯蔵の焼酎」。樽貯蔵のお酒といえばウイスキーが有名ですが、ウイスキーは食後酒です。『隠し蔵』が食中酒として楽しめるのは、樫樽の風味がありながらも本格焼酎の味わいが活きているから。独特の香りのおかげで、中華やイタリアンとも好相性です。ぜひお試しください。
Information
隠し蔵 〉詳しくはコチラ
容量:720ml
度数:25%