春夏秋冬の四季に恵まれ、東西に長く続く日本列島は、折り節ごとの美味しい旬がたくさんあります。でも、鮮度が落ち易いものや、とれ高がそれほど望めない海産物や農産物は、そのほとんどが地元で消費されます。だから、本当に美味しい、本物の旬に出会うには地元に行って味わうしかない! 連日、美味しい旬を求める人たちで賑わう『江口蓬莱館(えぐちほうらいかん)』で、今しか出会えない味を満喫して来ました。特選にぎり寿司定食に並ぶ魚たちは、メバチ、メバチの炙りトロ、秋太郎、カンパチ、ゴマアラ、湯引きのタイ、イサキ、キス、タカエビ、ミズイカ。全部の魚をご存知ですか?
入館者555万人突破の人気物産館。
海の幸や山の幸に恵まれた鹿児島県内には、たくさんの物産館があります。その中でも、今年の9月26日になんと入館者555万人を達成したのが江口浜の近く、日置市にある江口蓬莱館です。東シナ海に面し、断崖と砂浜が続く美しい海岸は、サーフポイントやサイクリングロードも有名です。地元で揚がった新鮮な魚を使ったお昼の定食は、県内ばかりでなく、県外の方にも大評判で、日曜祭日など食堂はいつも満員。でも、ここの料理なら、並んででも味わう価値があります。漁協直営だからこそのお手頃価格で、美味しい旬を思い切りいただきましょう!
新鮮そのものの地魚の寿司10貫に、名物のちりめんなどの小鉢とサラダ、アオサのすまし汁、お新香がついて1,530円(税込)というお値打ち価格の「特選にぎり寿司定食」。ほかにも「特選さしみ定食」が1,320円(税込)。伊勢海老の半身を使った「伊勢海老味噌汁」も900円(税込)というお手頃価格です(※写真はイメージです)。地元、江口港で水揚げされた天然ものにこだわった活きのいい地魚たち。鮮度が違い、素材が違うからこそ、本物の旬の味に出会うために、休日には200人待ちという日も珍しくないそうです。
写真左/鹿児島の秋の到来を告げる魚として、地元では「秋太郎」の名前で親しまれているのが、バショウカジキ。福岡ではハイオ、山陰ではバレン、富山ではビョウブと呼ばれ、各地で愛されています。写真右/写真手前のプリプリした美しい魚はネゴ、カンパチの子どもです。ほかにも、ウスバハギやアカヤガラ、カマスザワラなど、地元で愛され、地元でしか出会えない魚がたくさん並びます。
写真左/地元でさしみ醤油と呼ばれる濃くて甘いタイプ、煮物など色を付けたくないものに使う薄口醤油、関東タイプの辛口醤油など、九州は醤油の種類が多いことで有名です。写真右/江口蓬莱館の売上げランキングでも常にトップの座を争う釜揚げちりめん。館内には海産物のほか、地元の農産物、加工品や手芸品まで、まさに地産地消のオンパレード。食事をした後、ショッピングして帰る方が多いのも納得です。
写真左/100席を楽に超える広々としたスペース。このすべてを満席にして、日曜や祭日には200人待ちも珍しくない人気ぶり。その秘密はやっぱり、美味しい旬でお腹いっぱいにしても安心の圧倒的なコストパフォーマンスです。写真右/江口浜に直結したテラス席に座れば、目の前はそのまま東シナ海。こんなロケーションの和食レストランなんて、滅多に見つかりません。
「目の前の江口浜には、その昔はたくさんの秋太郎、学名で言うとバショウカジキが揚がっていたと聞いています。海浜公園ができる前は、海岸に筵を敷いて800本とか、そんな年もあったそうです。そんな由緒正しい場所で、旬の魚にこだわって毎日変わるおすすめメニューをお出ししています。地元の魚を地元で調理するからこそお出しできる驚異のコストパフォーマンスをお届けします。美味しい旬を、お腹いっぱい食べてくださいね」。シャイな笑顔が素敵な濵田調理長の逸品を食べに、今度のお休みは日置市の江口蓬莱館へ!
Information
江口蓬莱館
鹿児島県日置市東市来町伊作田7425-5
TEL:099-274-7666
営業時間:11:00~15:00
定休日:第1第3火曜日
駐車場:有