カクテルのベースになることで知られている「ジン」というジャンルのお酒。その中でも、最近”クラフトジン”という言葉がウェブメディアを中心に目にする機会が増えてきているように思います。「クラフト(craft)」とは、造り手の思いやこだわりが込められた個性ある商品のことで「クラフトビール」はその代表ですが、”クラフトジン”とは、目指す酒質に辿り着くまで、ボタニカル(果実・草木・花)などの原材料を厳選し、その製造過程においても、試行錯誤を繰り返した末に生み出される、こだわり抜いたジンのことです。
当社も、5月14日(月)に「ジャパニーズ・クラフトジン 樹々(JUJU)」を発売。日本の美しい山々の森の樹々とそこから差し込む木漏れ日、さわやかな味わいをイメージし、この新しいクラフトジンに「ジャパニーズ・クラフトジン 樹々(JUJU)」と名付けました。ラベルは、深緑がおいしさの源である素材の自然感と味の深みを表現しています。柚子と各種ボタニカルをイラストで配置することで気取ることのない親しみ感を出しつつ、原材料へのこだわりと風味を感じられるものとしました。「樹々」の書き文字がより「日本製ジン」であることを引き立たせています。
(樹々の商品ラベル)
今回の蔵便りでは、この本格焼酎の蔵元が生んだクラフトジンを開発した商品開発研究室の薩摩おごじょ、吉田主任研究員に話を伺ってみました。
■まずは、樹々の開発コンセプトについて伺ってもよろしいでしょうか。
吉田:「ジャパニーズ・クラフトジン 樹々(JUJU)」は、”日本らしさ”を酒質のテーマに定め、開発に取り組みました。日本らしさを表現する手法の1つとして、ベースとなるアルコールには国産米を使用した米焼酎を、さらに香り高さ・味わいを求めて「香り酵母」を使用した酒質を選定しました。
■開発にあたり、苦労したエピソードや試行錯誤などあれば教えてください。
吉田:イメージする「樹々」の酒質に辿り着くまで、20回以上の試作試験を実施しました。なかなか納得できる味わいに仕上げることができず、帰宅後も他社のジンを買って飲んで研究したり、ハーブティーなどから配合のヒントを探してみたりと、理想の香味を模索し続けました。
■焼酎の香りを引き立てるボタニカルを選ぶ際にこだわったところを教えてください。
吉田:RTDなどリキュール・スピリッツ市場の動向や他社商品の情報などを検証し、国産柚子を使用した柑橘ベースのクラフトジンに決めました。ボタニカルは、自社製焼酎の香味をより引き立て、奥行きある風味を目指して選定しています。
■その他、開発される際にこだわったところがあれば教えてください。
吉田:ボタニカルの香味抽出工程において、仕込み方法、温度や期間などに特に気を遣いました。樹々の特徴的な香味を生み出すために、蒸留時のアルコール度数やろ過方法などにもこだわって製造しています。
■樹々は、ソーダ割りなど様々な飲み方で楽しめますが、吉田さんのおすすめの飲み方があれば、教えてください。
吉田:はちみつ、レモン果汁と樹々を混ぜたものと炭酸水を1:2で割る「はちみつレモンソーダ」がおすすめです。レシピを図で紹介しますね。
■「ジャパニーズ・クラフトジン 樹々(JUJU)」をまだ味わっていない人たちへメッセージをお願いいたします。
吉田:「樹々」は創業150周年を迎える濵田酒造が培ってきた様々な技術を駆使して誕生した、こだわりの商品です。今までジンを飲んだことがない方、いつもは焼酎しか飲まない方など、幅広いお客様に飲んで頂きたい一品です。伝統技術で造られた焼酎由来の旨味とこだわりのボタニカルの風味が織りなす美味しさを、ご家族やご友人、大切な方と一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
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