
金山蔵を案内する「蔵人案内人」とは?
日本の本格焼酎の歴史と、いにしえの文化を後世に語り継ぐ場所として誕生した「薩摩金山蔵」。かつて串木野金山として活躍したこの地は、現在は唯一無二の焼酎が育まれる場所として受け継がれています。
そんな金山蔵では、坑洞内に広がる焼酎蔵を巡る見学ツアーを実施中。ただ見学するだけでなく、金山蔵に関して知り尽くした「蔵人案内人」とともに、金山蔵の魅力を満喫することができます。
今回は、案内人の仕事を16年務められているスペシャリスト・田渕 明さんにインタビュー。案内人の仕事や案内人の視点ならではの金山蔵の魅力について伺いました。
多くの来場者を迎えてきた案内人・田渕さんに聞く、金山蔵の“魅力”
―蔵人案内人として思う、金山蔵の一番の魅力はどこでしょうか?
「金山蔵は開業20年という歴史があり、かつて串木野金山の時代に実際に使われた機械が今も残っています。薩摩藩の財源の支えとなったこともあり、特にご年配の方はこの歴史的背景に魅力を感じられる方も多いですね。また、坑洞内で焼酎を造り、貯蔵する取り組みは今までになかったので、そういった経緯を含め魅力を感じていただけていると思います。」
田渕さんは、金山で実際に働いていた方々から話を聞く機会もあり、案内ではその当時のエピソードも交えて説明してくれるのだとか。また坑洞内は、年間を通して19℃に保たれており、夏は涼しく冬はあたたかく感じられる環境。そこで行われる焼酎造りの解説も見どころです。
―来場者は子どもから大人まで、幅広いですよね。
「そうですね。子どもたちにとってはトロッコに乗って見学することが、普段ではなかなか味わえない体験だと思います。トロッコが走る迫力に感動する子もたくさんいて、そういったワクワク感をプレゼントしてあげたいなと思っています。一方で大人の方も、例えば仕事で一度来られた後、ご家族を連れてまた訪れてくれる方もいて、『また来ました』と声をかけていただいたり、私から声をかけたり…そうやって繋がりができていますね。」
金山蔵では、特別な体験を楽しまれている方も。それは、購入した本格芋焼酎「熟成と共に福来たり」を坑洞内で貯蔵・お預かりしてくれるサービス。ラベルにメッセージを記入して貯蔵し、思い出の日に届けてくれる。熟成された焼酎とともに、鹿児島や金山蔵の思い出に華を咲かせる方々も多いのだそう。
―案内人としてのやりがいや楽しいところはどんなところですか?
「案内人として、色々な方々と出会い色んなお話をして繋がっていくことですね。初めて来られた方とも蔵見学を通して、ちょっとした会話を大切にしています。見学後には試飲もあり、気に入った銘柄を売店で購入いただけるのも喜ばれています。皆さん、ここに来たら色々な楽しみが待っているという思いで来られているのが嬉しいですね。」
金山の歩みから、金山蔵で造られる焼酎のことまで、田渕さんの分かりやすく、楽しい語りは多くの人に愛されています。この夏も、特別ツアーの実施が予定されています。中には子ども向けの特別案内もあるそう。ぜひ「蔵人案内人」田渕さんのガイドで、金山蔵の歴史と魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
この夏限定!金山蔵で楽しめる、3つの夏休み特別企画
①島津薩摩切子で楽しむプレミアムな焼酎体験ツアー(黄金麹弁当付き)
今回初開催となる、伝統工芸「島津薩摩切子」のロックグラスで前割り焼酎を楽しめる、特別な焼酎体験ツアー。黄金麹を使用した「黄金麹弁当」付きで、非売品の記念焼酎もプレゼントします!さらに、当日は薩摩切子の注文受付を優先対応。木箱への名入れ(有料)も可能です。
②大人も子どもも楽しめる!「夏休みガチャ」
売店に設置された「夏休みガチャ」は1回500円(税込)で、金山蔵20周年記念タンブラー(非売品)や缶バッジ、枡、猪口、グラスなど、ここでしか手に入らない蔵オリジナルグッズが当たります。予約不要で気軽にチャレンジ!
③集まれ小学生!夏休み自由研究ツアー
自由研究にもぴったりな、小学生向け特別ツアー。薩摩藩の歴史やいちき串木野の魅力など、楽しく学べる内容が盛りだくさん。参加者には、穴埋め式の坑洞内焼酎蔵マップと金鉱石のプレゼントも!
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