子供の頃に家族旅行などで訪れた場所を、ふと何かをきっかけに思い出すことってありませんか。その脳裏に呼び起された情景は、きっと「その時」だからこそ感じた想いが詰まった瞬間なのかもしれません。今回の蔵だよりは、「薩摩金山蔵」を眺める目線を少し低くして、お子さんと楽しむ金山蔵の魅力をお伝えしたいと思います。
(到着まで待ち遠しいのも旅行の魅力)
ワクワクが止まらないトロッコ電車
薩摩金山蔵の最大の魅力の一つが「トロッコ」。乗り場へと続く途中には、かつて薩摩藩の財政を支えた串木野金山の歴史に触れることができる資料館があり、お子さんが歴史に興味を持つきっかけ作りにもなります。
ここがトロッコの発着するプラットホームです。2018年2月にリニューアルした、森をイメージした緑色の車両が皆様をお待ちしています。
扉の施錠は、金属製。扉に描かれた絵はじっと見つめていると、人の顔に見えてきて、思わずスマホで写真を撮ってしまいたくなるかもしれません。
両側に座席があり、大人なら片側にふたり、小さなお子さんとご一緒なら3人でも座れます。また、先頭座席に座ると、まるで電車の運転士になったような気持ちになれ、ワクワク感が倍増します。
いよいよ、坑洞の中に向かって出発進行です。風を感じながら700メートルのトンネルを駆け抜ける瞬間の連続は、まるで冒険心をかき立てる映画のワンシーン。この先には、歴史の息遣いが聞こえる世界が待っています。
いかがでしたでしょうか。江戸時代から続く串木野金山で生まれた薩摩金山蔵は、訪れた人たちだけが感じる世界観が存在します。心に刻まれる記憶はひとそれぞれですが、一度訪れると、「また来てみたい!」と思わせる魅力が詰まっています。2020年の春休みやGWは、親子で楽しめる鹿児島を代表する歴史スポット「薩摩金山蔵」の坑洞内に一度足を踏み入れてみませんか。きっと大人になっても忘れない思い出に残る感動旅行になることでしょう。
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