薩摩金山蔵は、今年で15周年を迎えました。「金と焼酎」をテーマに2005年にオープンした焼酎蔵「薩摩金山蔵」は、串木野鉱山跡地につくられ、坑洞内で実際に焼酎を製造しています。紫外線の一切入らない年間19度前後の自然環境の中で貯蔵熟成を可能にする唯一無二の焼酎蔵で、国内外から年間約1万人もの来場者が訪れる鹿児島県を代表する観光地にまで成長しました。因みに、「金」で思い浮かぶ国内の観光地は、全面が金箔で張り巡らされた室町幕府の第3代将軍足利義満の富と力の象徴である金閣寺。1986年(昭和61年)から約1年かけて行われた「昭和大修復」では、通常(約0.1マイクロメートル)の5倍の厚さ(約0.45~0.55マイクロメートル)の金箔が約20万枚使用されたといわれています(Wikipediaより)。
(金閣寺)
金箔の歴史
金箔(きんぱく)は、金を微量の銀や銅とともに金槌で叩いてごく薄く延ばし、箔状態にしたもの。紀元前1200年頃に古代エジプトで製造が始まったと考えられています。日本では、いつ頃から作られたのかは解明されていませんが、古来より「永遠」「不変」の象徴として、長い歴史の中で、寺院建築や仏像彫刻に使われてきました。平安、室町、安土桃山と、仏教文化の浸透とともに、中国伝来の製箔技術がやがて日本独自のものとして定着してきました。現在においては、石川県金沢市が総生産量のうち99%を占める産地として知られています。
嬉しい時に贈りたくなる「金箔」商品
「金箔」は、建造物以外にも、食用として使われることでも知られ、厚生労働省より体内に吸収されることなく、人体に対して安全な食品添加物として認められています。具体的な用途としては、寿司などの料理に取り入れたり、ソフトクリーム、ようかん、カステラなどのデザートで、見た目の豪華さを演出するために使用されたりするほか、金箔入りのお酒も、華やかさを添える贈り物等としてご購入される方も多いようです。英語では「Gold leaf 」と表現され、通常のワインやウォッカにラグジュアリーな雰囲気が加わります。
金山蔵坑洞内で造られる本格焼酎
薩摩金山蔵の商品にも金箔が入った商品が数銘柄ありますが、その中でも代表的なものが薩摩金山蔵開業年に発売され、今年15周年を迎える本格焼酎「福金山」です。碧いボトルの中に金箔が入っており、結婚式披露宴、敬老の日などのお祝い事に加え、最近では、日頃お世話になっている会社の仲間やご友人、自分へのご褒美としてご購入される方もいらっしゃるようです。こちらの蔵だよりもご覧ください(日本一の金山に咲いた福の花)。
今回の蔵だよりは、薩摩金山蔵の「金」に因んで、「金箔」についてのお話でした。今年の残暑は例年より長引きそうですが、金箔入りの本格焼酎でラグジュアリーな晩酌も良いかもしれません。
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INFORMATION
福金山をお求めの方は、オンラインショップ「Shochu.Life」にて各種取り揃えております。