今回の蔵だよりでは、2021年9月23日(祝)にリニューアル新発売する薩摩の清酒「薩州正宗 純米酒」と「薩州正宗 純米吟醸酒」をご紹介いたします。
9月23日にリニューアル新発売する「薩州正宗」
薩摩を意味する「薩州」と清酒の代名詞「正宗」を組み合わせた「薩州正宗」は、本格焼酎造りと清酒造りを共に極めることで、唯一無二の「薩摩金山蔵」を世界へ発信したいという想いと共に、2012年に発売を開始いたしました。以降、鹿児島県民や観光で訪れた方のお土産品として定着している「薩摩の清酒」の先駆け的存在に成長しています。誕生から10年目を迎える今年、ラベルを刷新してリニューアル新発売いたします。
知られざる清酒の起源
今や「SAKE」として海外の愛好者も多い清酒ですが、お米の上品な甘みやフルーツのような香りなど、味わいについて多くを語ることはできても、その歴史について詳しい方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。現在では、日本の國酒とまで謳われる清酒について、その起源や歴史を知れば今夜の一杯はさらに格別な味わいに感じられるかもしれません。その歴史の一端にふれてみたいと思います。
清酒の歴史は稲作の伝来と共に始まったものと言われ、2000年以上も前から造られていたと考えられています。しかし、この頃のお酒はお米を原料にしていたものの、現在の造り方とは全く異なり、精米を口に含んで噛み唾液で糖化させ、それを吐き出し発酵させた「口噛みノ酒(クチカミノサケ)」と言われる製法で造られていました。有名なアニメ映画でもこの「口噛みノ酒(クチカミノサケ)」が登場していたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、遥か昔に実際に存在したお酒の造り方なんですね。
その後、奈良時代になるとカビを用いて米を糖化させて発酵させるという現在のような製法が生み出されます。この頃には宮中で神事のために清酒が造られるようになり、神に捧げる神聖なものとして、高貴な人から庶民へと徐々に広まっていきました。そして、慶長5年ごろになると「三段仕込み」などの新たな製法も生み出され、効率的かつ大量に清酒を生産できるようになり、さらに一般大衆へも流通していきました。
このように清酒は非常に古い歴史を持っています。かつては神事でのみ飲まれていた清酒も時代と共に新たな製法が生み出され、広く楽しまれるようになっていったのです。清酒の歴史に思いを巡らせながら薩摩の清酒「薩州正宗」を飲まれてみるのはいかがでしょうか。
薩州正宗 純米酒
酒質は、濃厚辛口タイプです。米のふくよかな香りと、ふくらみのある、ふくよかな味わいが特徴です。おすすめの飲み方は熱燗や冷酒で、しっかりとした味付けの料理や深い旨味とコクのある料理との相性がとても良い清酒となっています。
製 品 名 | 薩州正宗 純米酒 |
種 別 | 清酒 |
アルコール分 | 15度 |
内 容 量 | 300ml/720ml |
原 材 料 名 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
発 売 日 | 2021年9月23日(祝) |
薩州正宗 純米吟醸酒
酒質は、芳醇甘口タイプです。低温発酵による華やかな香りとすっきりとした甘みのある味わいが特徴です。おすすめの飲み方は冷酒で素材を生かしたあっさりとした料理や、フルーツなどの素材そのものとの相性が抜群の清酒となっています。
製 品 名 | 薩州正宗 純米吟醸酒 |
種 別 | 清酒 |
アルコール分 | 15度 |
内 容 量 | 300ml/720ml |
原 材 料 名 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
発 売 日 | 2021年9月23日(祝) |
薩摩金山蔵 杜氏 東條健太氏コメント
「清酒 薩州正宗」は、仕込み水に地元いちき串木野の霊峰「冠岳(かんむりだけ)」から汲み上げた天然水を、原料の洗米から割水まですべての工程で使用し、醪(もろみ)も酒質毎に繊細な品質管理を行っています。また、槽でゆっくりと上槽(搾り)を行い、0度以下での生貯蔵、香りを逃さないようボトリング、瓶火入れを行うなど、徹底して造りにこだわっています。リニューアルするにあたり、約10年間の経験を基に、酵母の再選定、原酒のブレンドを行い、さらなる磨きをかけた香味に仕上げています。また、ラベルの材質や、ロゴ書体も一新し、視認性を向上させ、瓶色は紫外線を通しにくい茶色へ統一することで、品質の変化を抑制することが可能となりました。新しく生まれ変わった「清酒 薩州正宗」に是非ご期待ください!」
薩摩金山蔵 杜氏 東條健太氏
>ご購入のご予約はこちらから