まもなく2022年、新しい1年が始まります。新年を彩る風景の一つに挙げられるのは、食卓に並ぶおせち料理ではないでしょうか。おせちはもともと宮中でのお供えのお料理だという説があります。季節の節目である節句に宴会を催し、神様への感謝をささげる。この時に用いられたのが、現代のおせち料理のルーツの一つと言われています。
とはいえ、この頃のおせちは庶民には縁遠いもの。今のような重箱に詰められたおせちが登場するのは、明治時代ごろから。重箱を重ねることで、幸せや福を重ねるという意味あいが強くなり、神様への感謝から年の初めのお祝いの食へと変化していきました。
また、日ごろは炊事に忙しい女性が、三が日くらいは休めるように、ということから日持ちのする料理が多く詰められるようになったというエピソードや、火の神様を怒らせないように正月には火を使わないという平安時代の風習など、現代に生きる私たちの習慣や環境とは大きな隔たりを感じる説も多くありますが、おせちにまつわる話を調べていくと興味が尽きることはありません。
いまでは、有名なホテルや料亭などからおとりよせのできるおせちが話題になり、重箱の中を彩る料理も多彩になりました。年の初め、久しぶりに顔を合わせる大切な人達と過ごすひと時、令和の時代になっても変わらない、日本の食文化を楽しみたいものです。
「本格焼酎乾杯条例」のある、いちき串木野市
日本の文化といえば、「乾杯」もその一つです。濵田酒造のあるいちき串木野市には、「いちき串木野市本格焼酎による乾杯を推進する条例」があります。焼酎で乾杯をという条例は、平成25年に全国でもはじめて制定された条例です。鹿児島県の伝統産業であり、いちき串木野市にとっても主要な特産品である焼酎で乾杯することにより、焼酎文化の理解と焼酎の普及、さらに焼酎と相性の良い地元食材の地産地消を進めることが期待されて誕生したものです。
もちろん焼酎での乾杯を強制するものではないのですが、この条例があることを知ってか知らずか、焼酎で乾杯する人は多いような気がします。とくにこんな寒い季節は、お湯割りの焼酎が恋しくなる人も多いことでしょう。
年末年始、いつもよりお酒をたしなむ機会が増えるからこそ、味わいはもちろん、飲み方やマナーなど昔から愛されてきた焼酎の文化に触れてみてはいかがでしょうか。
金山で生まれた、おめでたい焼酎を正月の乾杯に
普段とは趣をかえて、特別感のある焼酎で乾杯してみませんか?正月、お祝いの席におすすめしたいのが、キラキラ光る金箔が透き通ったブルーのボトルの中で舞う「福金山寿」。鹿児島県産のさつまいもを白麹で仕込み、常圧蒸留。さわやかなフルーツのような香りと、キリッとしまった口あたりが特徴です。専用の「寿」と刻まれた化粧箱付きで、お正月だけでなく、結婚式披露宴、父の日、敬老の日、開業・開店祝いなど、お祝い事におすすめです。
毎年、その年の世相を1字で表す「今年の漢字」が発表されますが、今年は「金」でした。喜ばしいニュースも沢山あった2021年。皆さんは、一年を振り返り、今年を表すならどんな一字を思い浮かべましたか?来年はさらに良い一年になることを祈りながら、さあ、乾杯しましょう。