歴史や文化を残す鹿児島では、古民家や歴史ある駅舎などに雛飾りが並びます
寒さも少しずつやわらぎ、暦だけでなく、日常にも少しずつ春の兆しを感じるようになりました。まもなく弥生3月。ひな祭りの話題を耳にすることも多くなってきました。
鹿児島は、薩摩藩の歴史や文化を今に伝えるものが大切に残されております。鹿児島市にある仙巌園では、歴史ある曲水の庭で無病息災を祈る「流しびな」の神事が行われ、開業百二十年を越える歴史ある駅舎で知られる嘉例川駅や大隅横川駅では古い木造の駅舎の趣をいかした雛飾りが例年話題になります。
そして、ここ鹿児島の歴史ある工芸品に「薩摩糸びな」というものがあります。県指定伝統的工芸品の指定を受けているこの雛飾りは、竹の棒を本体に、麻糸で髪を表現。顔はありませんが、和紙を重ねた衣装は素朴でありながらも趣ある美しさを感じます。
江戸時代に発生したといわれ、戦前までは、女の子が生まれた家に贈る習わしがあったとか、桃の節句には贈られた糸びなを飾ったと伝えられています。
日本に古くから伝わる花鳥風月の嗜みかた
「月見酒」「花見酒」という言葉があるように、日本では古くからお酒の楽しみ方の一つとして、季節を象徴するものを盃に浮かべて楽しんできました。秋は盃の中に月を浮かべ、春の頃には梅、桃、桜の花びらを盃の上から愛でてきました。
冬の寒さがほころぶ頃に咲き誇る花を見て、美しさに浸れるのは、その風流を楽しむ遺伝子が受け継がれてきているのかもしれません。
ちなみにこの桃の節句の由来は、平安時代に上巳の節句(3月3日)に桃花を盃に入れるところから始まったと言われる説があります。その酒を飲めば病を除き、顔色を潤し美しく。不老長寿や容姿端麗に憧れるのも、変わらないところなのかもしれません。
米を原料とした清酒も、古くから受け継がれてきた文化です
米のふくよかな香りと、ふくらみのある味わいを堪能できるのが「清酒 薩州正宗」。霊峰「冠岳」の天然水を仕込み・割水に使いました。搾った原酒を0℃以下でゆっくり熟成させ、手間暇かけて醸した希少な薩摩の清酒こそ、祝の席にふさわしい一杯です。桃花を愛でながら、早い春を迎えてみてはいかがでしょうか。
商品ページ:https://www.hamadasyuzou.co.jp/kinzan/products/sasshu_masamune.html
公式オンラインショップ:https://shochu.life/item/007626
焼酎蔵で造る清酒と焼酎体験ツアー
1月から清酒の仕込みが行われている薩摩金山蔵。本格焼酎と清酒のノウハウを融合させた唯一無二の清酒と、薩摩金山蔵の持つ歴史や文化に触れることのできるツアーになっています。
■開催期間
2023年2月4日(土)~3月26日(日)の土・日・祝日のみ営業
■ツアー料金 ※全て税込価格
~特別試飲付き見学コース~
2500円(20歳以上の方限定 ※当日の予約はできません)
~試飲無し見学コース~
予約価格 大人800円 小人400円(※前日17:00までにご予約ください。)
当日価格 大人900円 小人450円
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℡0996-21-2110