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kinzangura dayori 金山蔵だより

2014/10/23

金山蔵だより # 12

「異人館」で明治初期のロマンを感じに

時代の変遷を見つめ続けてきた『異人館』の楽しみ方。

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この建物『異人館』は、明治維新の前年、つまり慶応3年に建てられた江戸時代から続く歴史ある建物なんです。『異人館』の正式名称は『旧鹿児島紡績所技師館』。これを聞くと明治維新の匂いがしますよね。今回はこの『異人館』にまつわるお話です。


用途に合わせて館をアレンジ。

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日本で最初に洋式紡績工場がつくられたのは鹿児島。その建設と操業のために英国から招いた6名の技師たちの宿舎としてこの屋敷を建てました。薩摩藩がいかに彼らを厚遇したかがわかりますね。でも、時は幕末の混乱期。政情に不安を抱えていた技師たちはわずか1年で帰国したそうです。

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で、面白いのはここから!その後『異人館』は、薩英戦争の薩軍負傷兵の仮病院になったりしたんですが、明治15年鶴丸城の本丸跡に移築されて学校の教官室として使用されていたんです。その契約が終わり、昭和11年に元の場所に戻したからこそ、太平洋戦争時、空襲を免れることができたんですって!

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館内には建築当初の調度品の複製や移築時のパネルなんかが展示されていますよ。『宿舎』というと簡素なイメージですが、館内はとっても優雅な雰囲気で宿舎というより立派なお屋敷という印象を受けます。

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『異人館』は正面玄関が前に張り出していて、2階がベランダでぐるりと囲まれた英国風のコロニアル様式を採用しています。でも当時、洋風建築の前例は皆無。日本の大工さんが日本の建築方式で建てたので、大工さんが苦労した跡も残っているんです。例えばこのドア。何かが変…?

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何がおかしいかというと、ノブの位置なんです。昔の日本家屋にドアはありません。だから大工さんは建具の取り付け方がわからず、襖の感覚でノブをつけちゃったんですね。他にも、蝶番をつける場所を間違って柱を削った跡なんかも残っているんですよ。当時の大工さん、大変だったんだろうなぁ。

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そうそう、『異人館』では、紡績の歴史についても知ることができますよ。創設当初に使用されていた梳綿機は、現在は『尚古集成館』に展示されています。こうして見てみると、薩摩って時代の先を行く藩だったんだなぁと実感しますね。

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Information

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
鹿児島市吉野町9685-15
TEL:0992-47-3401
営業時間:8:30~17:30
定休日:無休

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