4月5日の日曜日、日本3大砂丘の一つ、吹上砂丘の北端、串木野市照島海岸で「串木野浜競馬大会」が開催されました。砂浜での草競馬は全国でここだけのもので、老若男女、毎年たくさんの見物人が訪れます。 昔から鹿児島では馬の飼育が盛んでしたが、この草競馬は馬の需要が多かった昭和33年当時に、 地元の荷馬車組合が花見の余興として馬を走らせたのが今日まで続けられています。今回平成27年は第58回目の開催となりました。
何でもありのエンタメな競馬大会。
八房川河口から照島神社までの海岸、約800〜1500mの直線で競われる浜競馬のレースは、「競走馬」や、サラブレッドやアラブの「軽種」、農耕馬の「輓馬(ばんば)」、軽種と輓馬の中間「中半血種」、「地元馬」、「ポニー」に分けられ、午前中に11レースの予選、午後に決勝11レースが行われます。ポニーや輓馬レースでは、逆走は当たり前。海に飛び込んだり、砂丘に乗り上げたり、ユーモラスなハプニングの連続。会場は笑いで包まれます。
写真左/浜競馬にはゲートはなく、スターターの旗の振り下ろしだけでスタートするので、完璧なスタートは困難。特にポニーや輓馬、地元馬のレースでは大混乱。写真右/日本3大砂丘を背景に、いろいろな種類の馬たちがレースを競い合う姿は勇壮で美しく、ポニーほかのハプニングも含めて、春に欠かせないエンターテイメント。
写真左/観客は毎年、照島海岸を埋めつくす人出。重箱など、思い思いのお弁当を持ち、1日観戦して楽しむ人がほとんどです。今年は雨天が続いたため、例年より少なめの客足でした。写真右/会場には串木野名物のさつまあげや、鰻のせいろ蒸しおにぎり、イカ焼きや焼きそば、飲み物などのテントが並んで、手ぶらで訪れたお客さんたちも大満足です。
写真左/浜競馬には、いわゆる馬券は存在しません。でも、プログラムや手ぬぐいなどのオリジナルグッズを買うと馬の番号がついたお楽しみ券が付いていて賞品が貰えます。写真右/尻を叩かれたり、騎手が降りて引っ張ったり、スタッフが懸命に引きずったり、迷走馬たちの活躍は浜競馬のもう一つのスター。観客たちの声援が鳴り響きます。
実はこの日、串木野浜競馬大会に薩摩金山蔵もブース出店していました。新商品の『薩摩焼酎 金山蔵』の紹介や選び抜いた商品を販売。そのほかにも、高成績をあげた馬たちやお客さまにも、たくさんの本格焼酎を振る舞いました。春の串木野で繰り広げられる全国に類を見ない砂丘のエンターテイメント、浜競馬。今度の春には、東シナ海をバックに懸命に走る馬たちを応援しませんか?