• 伝兵衛蔵
  • 伝兵衛蔵 オンラインショップ
  • 傳藏院蔵
  • 金山蔵 オンラインショップ
  • 濵田酒造

kinzangura dayori 金山蔵だより

2015/08/12

金山蔵だより # 38

日本を黒く塗りつぶす「本物」は国立公園にいる?

鹿児島が誇るブランド銘柄「黒」は豚に始まる

kinzan38_1.jpg

和牛生産量日本一を誇る黒牛(鹿児島牛)、日本三大地鶏のひとつ薩摩鶏を父に、黄斑プリマスロックを母に持つ鹿児島の新たなる黒、黒さつま鶏。そして、黒マグロや黒酢、芳純な香りの黒麹焼酎と、鹿児島の本物には「黒」を冠した食材が圧倒的に多いことにお気づきでしょうか。そんな中でも、黒潮がもたらす独特な風土と歴史によって育まれた鹿児島自慢の「黒」の元祖こそ、今や日本中の食通たちを魅了する黒豚(かごしま黒豚)です。


サツマイモと芋焼酎粕で仕上げられる黒豚。

kinzan38_2.jpg

約400年前、初代薩摩藩主、島津家久によって当時の琉球から移入された島豚がルーツと言われる黒豚は、かつては鹿児島の主流でした。しかし、昭和40年代から育て易く経済効率が高い大型種(白豚)への移行が進み、一時は絶滅の危機に直面。その後、20年の歳月をかけて、生産者と関係機関の情熱と努力、多くの消費者の声援の中、鹿児島の「本物」を代表するブランドとして奇跡の復活を遂げ、全国の食卓に熱く迎えられます。そして、その中枢を担ったのが全国初の国立公園、霧島高原の黒豚たちだったのです。

kinzan38_3.jpg

実は、とても体質が似ていると言われる人間と豚。霧島高原純粋黒豚牧場では、人間が住みやすい環境が豚にも住みやすい環境であるという思いで、霧島の自然と調和し、木の香りと温もりを感じる木造豚舎を建築。ストレスを与えられないリラックスした環境で育つことで、肉質の向上にも繋がっています。また、飼育には霧島の清浄な地下水を使い、昔ながらのやり方で一頭一頭に手やりで餌を与えながら、その日の体調管理をして、肉に熟度を与えるために必要な35週齢(約245日)の歳月をたっぷりかけて育て上げます。

kinzan38_4.jpg

「仕上げ90日前になったら、飼料のサツマイモの添加量を更に増やして、肉質を安定させます。サツマイモを与えることで、黒豚は繊維質が細かく多く、保水性の高い肉質になり、良質の脂肪に変わります。その後、蔵から入手した焼酎粕に、ふすまと黒麹を加えたサプリメントを与えて、免疫抵抗力を増強。体内環境改善の方向からも、さらなる肉質向上を目指します。そうやって丁寧に育て上げられた『かごしま黒豚』販売指定店には、本物の証しとして証明証が掲げられています。店を選ぶ目安にしてください」。説明してくれたのは、霧島高原ロイヤルポークの松本統括本部長。全国からファンが押し寄せる、かごしま黒豚の圧倒的な肉質の背景に、サツマイモと芋焼酎が貢献していたなんて驚きの事実です。

kinzan38_5.jpg

その昔、遥か中国大陸から大海原を渡って琉球へと渡り、1609年に薩摩に渡った黒豚。また、中国から1605年頃琉球に渡り、そこから薩摩へと伝えられたサツマイモ。台風が多い鹿児島では、災害に強いサツマイモは粗食に耐えられる黒豚にとって絶好の餌となり、黒豚は鹿児島に定着しました。そして、稲作よりもサツマイモの栽培に向いていた薩摩の風土は、芋焼酎という独自の文化も生み出しました。黒豚の館には自宅でも本物の味を楽しめる黒豚の加工製品もたくさん販売しています。サツマイモが作り出した良質な黒豚を味わいながら、黒麹仕込の本格焼酎を嗜み、今宵は薩摩の歴史に思いを馳せませんか?


Information

産直レストラン 黒豚の館

鹿児島県霧島市霧島永水4962

電話:0995-57-0713

営業時間 : 11:00~15:00 17:00~20:00

※毎週火・木曜日は17時閉店

(祝日の場合は夜の部も営業します)

Copyright © 2019 hamadasyuzou
ALL Rights Reserved.