明治維新150周年まであとわずか。2018年の大河ドラマも当地の人気者「西郷どん」と決まりましたね。
そんな、西郷隆盛が活躍した明治維新の時に、鹿児島を・日本を支えた場所で金山蔵は酒造りにいそしんでいます。
今から約350年前、金が発見され、日本で第4位の産金量を誇っている串木野金山。薩摩の財政を支え、明治維新の原動力となったその跡地で私たち薩摩金山蔵は焼酎造りを行っているのです。そのままに残された、岩肌をみると先人たちが何かを語りかけてくれているかのようです。
何故、この地で焼酎造りを行うことになったのか…それは、坑洞内が太陽の紫外線が入らず、焼酎の変質や劣化が起こらずゆっくり熟成が進むから。また、一年を通して温度が19度程度、湿度は90%前後という環境は、ウィスキーやブランデー、ワインなど酒の貯蔵にも適していると言われ、香味成分の発散が抑えられるため、香り豊かな焼酎が出来上がるのです。
感謝する場として
そんな金山蔵に「鎮魂碑」があるのは、皆さんご存知でしょうか?
現代日本に生きる”私”たちは、有史以前からの幾多の先人達の残した生命の営みの上に立っています。家族を愛し、故郷を想い、国を憂えた先人達は、数々の激動の歴史を駆け抜け、「現在(いま)」を創り上げてきました。
明治維新に大きな役割を果たした薩摩藩と近代日本を影で支え続けた串木野金山のこの地に、先人達の魂への感謝と慰霊の場として、冠嶽山鎭國寺頂峯院の協力と京セラ名誉会長である「稲盛和夫氏」の筆による「鎮魂碑」が建立されました。
地域の皆様と共に、当地や鹿児島の発展を支えた先人たちを思い、更なる地域の発展と活性化につなげていけるよう、毎年秋にはこの地で「鎮魂碑慰霊祭」を開催し、今年で11回目となります。年に1度、先人たちに思いを馳せる祭りとして、大切に継承していきたいと思います。