ん?子どもたちがなにやら叫んでいます。「嘘を言うな!、負けるな!、弱いものいじめをするな!」。さて、コレは一体?
「知・徳・体」の調和をめざして。
答えは「郷中教育」。子どもたちが発していたのは、その教えなんですね。郷中教育とは薩摩藩時代にはじまった青少年の教育法で、その歴史はなんと400年!しかも驚きなのは、鹿児島では現在でも郷中教育が行われてることなんです。
次に肝心の活動内容につて。心身鍛錬のためには武道が一番!ってことで昔から行われているのが”自顕流”。自顕流というのは鹿児島に伝わる古武道で、西郷隆盛はじめ名だたる薩摩藩士もたしなんでいたものなんです。
初太刀がすべてとされる自顕流では、常に全力で太刀を振り下ろします。稽古中も「キイエーイ!」という威勢のよいかけ声が、辺りに響き渡っていました。それにしても、いい表情。カッコイイ!
さらに郷中教育の指導は年長者から年少者が基本。悪さをしたら愛情を持って叱ります。”地域の大人が子どもを見守り、育む”という、日本の古きよき伝統を体現しているのが郷中教育。潔く勇敢な「薩摩隼人(鹿児島出身の男性のこと)」のルーツはこんなところにあるのかもしれません。