今回で第38回を迎える霧島国際音楽祭は世界各地で活躍しているアーティストが年に一度、霧島に集い、県内各所で2週間にわたる音楽の祭典が行われます。
7月22日、焼酎蔵薩摩金山蔵 金山ホールから響き渡る美しい歌声に、会場中の人々が魅せられました。霧島国際音楽祭 特別公演 薩摩金山蔵コンサート~歌で旅する世界~が今年の夏も開催されました。毎年行われている薩摩金山蔵でのコンサートは、アーティストのステージと観客席の距離がとても近く、間近で聞くことができます。目の前で披露されるプロの歌声、演奏は圧巻です。ほかのコンサートでは感じることのできない感動を味わえます。
今回は姶良市出身のソプラノ歌手馬原裕子さんと鹿児島市出身のピアニスト大迫貴さんによるステージ。ソプラノ歌手馬原さんは日本歌曲演奏や新作歌曲演奏をおこなっており、瑞々しい歌声と歌唱力で期待と注目が集まっています。また、ピアニストの大迫さんは室内楽や歌曲の分野においても活躍されているピアニストです。今回は「グノー」や「カッチーニ」などの歌曲の他、「さくらさくら」などの日本古謡など含めた曲目を約1時間にわたってご披露頂きました。アンコールでは、会場のお客様も一緒になって歌を歌っている様子も見られ、会場中の皆さんが一体となり、最後は観客席からの溢れんばかりの盛大な拍手で幕を閉じました。
また、今回のコンサートでは薩摩焼酎金山蔵をはじめ、アイスコーヒー等のソフトドリンクの提供もありました。緑に囲まれた焼酎蔵で、唯一無二の本格芋焼酎を味わいながらオペラの世界に浸るという、とても有意義な時間であったのではないかと思います。日常を離れ、オペラの世界へと誘う、そんな心の奥まで響きわたる歌声とピアノの演奏に誰もが聴き入る一夜なりました。