「ヴェルニサージュ(vernissage)」という言葉をご存知ですか。「知っているよ」という方は、フランス語を勉強したことがある、もしくは美術や工芸品を観ることが好きな方ではないでしょうか。「ヴェルニサージュ」は、美術用語として使われ、本来は漆・ワニス・釉をかけることですが、現在は以下の3つの意味で使われています。
(1)油彩画で油絵具のもつ輝きや艶を出し、画面を保存するためにワニスを塗ること。
(2)展覧会のレセプション。フランスでは展覧会が一般公開される前日に作品全体や退色した部分にワニスを塗る慣例があったことから前日の招待をこの言葉で呼ぶようになった。
(3)陶磁器を作る時に素地の気孔をガラス状の層で覆い、表面に光沢や美観を与えるために釉をかけること。
今回の蔵だよりでは、(2)について触れたいと思います。焼酎蔵「薩摩金山蔵」では、毎年、年の暮れに「南日本美術展 薩摩金山蔵 選抜巡回展」を実施しています。南日本美術展自体は、今年で73回目を迎えますが、始まりは戦後間もない昭和21年11月23日。廃墟の町を文化の灯で再興しようと、海老原喜之助・吉井淳二画伯ら鹿児島出身の国内画壇のリーダー達が、新しい郷土づくりへの熱い想いを込めて始まった歴史ある美術展です。当社グループもこの想いに共感し、特別協賛をさせていただいておりますが、美術展終了後には、薩摩金山蔵を訪れるお客様に唯一無二の作品に触れていただける「南日本美術展 薩摩金山蔵 選抜巡回展」を催しています。
開始前日には、薩摩金山蔵にて、「南日本美術展 選抜巡回展~ヴェルニサージュ~」と呼ばれる前夜祭が開かれます。受賞作品から選ばれた作品を展示し、アーティスト自らが参加者達の前で作品に込めた想いを語ります。また、幻の黄金麹で仕込み、金山坑洞内で貯蔵した本格芋焼酎「薩摩焼酎 金山蔵」も振る舞われ、翌日から始まる美術展のオープニングを盛り上げます。
(過去のヴェルニサージュの様子)
今年の「南日本美術展 薩摩金山蔵 選抜巡回展」は、12月22日(土)からいよいよ始まります。年末年始は、歴史ある薩摩金山蔵で、アートな気分に浸ってみてはいかがでしょうか。
Information
■南日本美術展 選抜巡回展 ※観覧料無料
日時:2018年12月22日(土)~2019年1月6日(日)
営業時間:10:00~17:00 定休日:火曜日 ※年明け1月1日(火)は、16:00まで営業
会場:焼酎蔵 薩摩金山蔵(金山ホール)いちき串木野市野下13665
お問い合わせ:0996-21-2100
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