日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録
2024年12月、焼酎や日本酒など私たちにとっては親しみのある「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。500年以上前に原型が確立したこの伝統は、日本各地の気候や風土に合わせて発展し、受け継がれてきました。こうして作られた焼酎や日本酒は日本の食文化だけでなく、祭事などの行事にも欠かせない存在として根付いています。
「伝統的酒造り」を語るのに欠かせないのが「麹」です。焼酎造りにおける麹は、でんぷんを酵母の栄養源となる糖に変える重要な役割を果たしています。酒質を左右する大切な要素であり、その麹造りには職人たちの熟練の技術と経験が欠かせません。
伝統の蔵「伝兵衛蔵」と「麹」へのこだわり
明治元年創業の地に建つ「伝兵衛蔵」は、現在にわたり「麹」へのこだわりを受け継いできました。特に注目すべきは、平成13年に復活させた「黄麹仕込み」。明治時代の焼酎造りでは主流だった「黄麹」ですが、鹿児島の温暖な気候の影響で腐造のリスクが高まり途絶えていました。黄麹は、黒麹や白麹とは異なり、発酵管理が難しいものでしたが、杜氏の技術と感性を駆使し、発酵温度を通常より低温で発酵させるなどの工夫を経て、伝統の味を現代に蘇らせたのです。そうしてできたのが「黄麹仕込 伝」。黄麹仕込みならではのフルーティでやさしい芋の香味が味わえる逸品です。
麹の中で「黒麹」の特性を存分に用いた本格芋焼酎が「宇吉」。一般的に黒麹の種類は多種多様に存在しています。中でもこの焼酎に使用する黒麹菌は、特に繊細なものを選抜しているため、製麹や発酵管理には高度な技術が求められます。「宇吉」は杜氏の磨かれた技により、黒麹特有の芋の甘味が引き出された、コクのある昔ながらの風味に仕上げられています。
伝統を受け継いできた製法が生み出す特別な味わい
黄麹仕込みの「伝」、黒麹仕込みの「宇吉」は、麹の種類は異なりますが、ともに伝兵衛蔵ならではの伝統製法で造られています。それが、「甕仕込み」「木桶蒸留」「甕貯蔵」です。
発酵に用いる甕は、無数の気孔が空気を吸収し、特有のまろやかな味わいを引き出します。現在主流のステンレスタンクとは異なり、手間のかかる昔ながらの方法ですが、他にはない味を生み出すことができます。
蒸留には伝統的な木桶を使用。木の香りが焼酎から心地よく感じられ、柔らかく上品な口当たりに仕上げられます。
このように「伝統的酒造り」を守り続ける伝兵衛蔵。創業以来の味わいを未来へと受け継いでいます。
Information
■記事内の商品
●黄麹仕込 伝
内容量：1800ml/720ml/300ml
容器：瓶
原材料名：さつま芋（鹿児島県産）/米麹（国産米）
麹：黄麹
アルコール分：25度
【商品説明】
鹿児島県産の黄金千貫芋を黄麹で仕込みました。
甕仕込み・木桶蒸留・甕貯蔵の伝統製法にこだわった本格芋焼酎です。
柔らかな飲み口と、洗練された潤いのある後口が楽しめます。
研ぎ澄まされた焼酎を五感でお楽しみ下さい。
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●黒麹仕込 宇吉
内容量：1800ml/720ml/300ml
原材料名：さつまいも（鹿児島県産）/米麹（国産米）
麹：黒麹
アルコール分：25%
【商品説明】
芋の甘みを存分に引き出す黒麹仕込みと伝統製法で醸した渾身の逸品。
鹿児島県産の黄金千貫芋を、黒麹で仕込みました。甕仕込み・木桶蒸留・甕貯蔵の伝統製法で作られた本格芋焼酎です。
