少し世間も落ち着きを取り戻し、国内旅行にも明るい兆しが見えてきました。この蔵だよりをご覧になっている方は、焼酎ファンであると当時に、鹿児島のファンでもあると思っています。ぜひ鹿児島へという思いを込めて、地域に伝承されている文化といってもいいでしょう、「鹿児島弁」について少し紹介したいと思います。
鹿児島の方言、鹿児島弁といえば標準語に比べてなまりが強いという印象があると思います。どんなイメージを持たれているかと思いネットで検索してみると「早口、荒っぽい」という意見や独特のイントネーションから、理解しにくいという印象があるようです。
でも安心してください。最初は戸惑うこともあるかと思いますが、しばらくしたら、「鹿児島弁がスッ(好き)じゃー」となると思います。
「キバイヤンセ」「アイガトサゲモス」
鹿児島の陸の玄関口、鹿児島中央駅にあるお土産売場。視線を上に向けると、初心者向け鹿児島弁を書いたフラッグを見ることができます。
一例をあげると「スンクジラ」(すみっこ、片隅)、「イッガ」(行く)、「ワッゼカ」(ものすごく、たいへん、非常に、すごく)、「ナンッアナラン」(何とも言えない。最高に良い!)「ソツ」(焼酎)…。などの単語を見かけると思います。
また、街を歩いていると、聞こえてきませんか、鹿児島弁が。県外から旅行で訪れたあなたが、大きな旅行鞄を持って歩いている姿を見て「キバイヤンセ」(頑張って)って声をかけてくれる人もいると思います。そんな時は「アイガトサゲモス」(ありがとうございます)と返してみましょう。
鹿児島の夜はだいやめでしめる
ということで、冒頭の「ワッゼダレッセエ、キュハノンカタジャ」を翻訳していくと「わっぜ」(すごく)、「だれっせえ」(疲れる)、「きゅは」(今日は)、「のんかた」(飲み会)となります。
疲れた日は、だいやめ(「だれ=疲れ」を「やめ=とる」、そこから派生して晩酌の意味)というのが、昔から鹿児島でのローカルルール。そんな時はおいしいものとおいしいお酒が一番。郷土料理が並ぶお店で偶然となりに座った人と意気投合して、観光客だとわかったあなたに「今日はドシコデン(いくらでも)飲め」と焼酎瓶を目の前に差し出されたら、遠慮せずにおいしい焼酎をいただいちゃいましょう。
お付き合いいただいたカゴッマベンコウザ(鹿児島弁講座)も、今日は終了です。アイガトモサゲモシタ(ありがとうございました)。
Information
■本格芋焼酎「伝」
内容量:720ml
種類:本格芋焼酎
原材料名:鹿児島県産さつま芋/米麹(国産米)
麹:黄麹
アルコール分:25%
【商品説明】
鹿児島県産の黄金千貫芋を黄麹で仕込みました。甕仕込み・木桶蒸留・甕貯蔵の伝統製法にこだわった本格芋焼酎です。柔らかな飲み口と、洗練された潤いのある後口。研ぎ澄まされた焼酎を五感でお楽しみ下さい。