お酒の個性や味わいについて話を聞いているときに、よく耳にする「長期貯蔵」という言葉。意味はなんとなくイメージできるのだけれど、もう少し具体的に知りたいと思いませんか。今回は、長期貯蔵焼酎の貯蔵年数や貯蔵する環境(容器)について説明してみたいと思います。
「長期貯蔵」と呼べるのは、3年以上貯蔵した焼酎が総量の50%以上含まれていることが条件です。長期貯蔵酒は一般的に、香りが高くなり、味がよりまろやかになると言われています。また常圧蒸留された焼酎は熟成効果が高く、長期貯蔵酒に向いているとされています。
貯蔵年数だけでなく、熟成させる容器によっても風味は変わります。現在、主流とされているのが「タンク」「樽(たる)」「甕(かめ)」の3種類。
多くの蔵元で使用している「タンク」はその多くがステンレス製で、貯蔵する際に容器に由来する香りが焼酎に移りにくく、安定した酒質で貯蔵できるといわれています。
「樽」で貯蔵する場合は、焼酎に樽由来の風味が増したり、ほんのり琥珀色に色づいたりと、また違った味わいや色合いにすることができます。
「甕」貯蔵の場合、甕由来の風味が出るだけでなく、甕に無数にある小さな気孔から焼酎が呼吸をして熟成が進み、まろやかで個性のある風味を持たせることが出来ます。そのほか、遠赤外線効果や甕から溶け出す無機物の触媒効果によって熟成が促進される効果が期待できると言われています。
樽貯蔵の個性を味わう、本格とうもろこし焼酎「野風15年 35度」
樽貯蔵の代表的な銘柄をあげるとすらならば、伝兵衛蔵の穀類焼酎としては最長の貯蔵期間を過ごす「野風15年 35度」。100%とうもろこしを使用し、樽でなんと15年以上という長期貯蔵を行ったバーボンのようなまろやかさが特徴の本格とうもろこし焼酎です。クリアで食事の邪魔をしない食中酒として楽しめます。
飲み方は、とうもろこしの甘味と樽の香りを活かした「炭酸割り」でいかがでしょう。「焼酎:炭酸水=1:4」で割り、「鶏のから揚げ」「ステーキ」「とうもろこしのかき揚げ」との相性が○。「ストレート」や「ロック」で飲むなら「ナッツ」「スモークチーズ」「チョコレート」などがおすすめです。
伝統的な製法と甕貯蔵により生まれたビンテージ、「伝 十年甕貯蔵」
伝兵衛蔵の代表銘柄である本格芋焼酎「伝」を十年甕貯蔵・熟成。原料には鹿児島県いちき串木野産のさつまいも「黄金千貫」を使用し、黄麹で仕込んでいます。独自の香り酵母を用いて、甕仕込み、木桶蒸留、甕貯蔵の伝統製法にこだわって造った逸品です。長期熟成ならではの、落ち着いた香りと、優しくも濃厚な味わいを楽しんでみてください。
Information
■本格とうもろこし焼酎「野風15年 35度」
内容量:720ml
種類:とうもろこし
原材料名:とうもろこし、とうもろこし麹
麹:白麹
アルコール分:35%
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■本格芋焼酎「伝 十年甕貯蔵」
内容量:720ml
種類:芋
原材料名:さつまいも(鹿児島県いちき串木野産)/米麹(国産米)
麹:黄麹
アルコール分:35%
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