明治元年、濵田伝兵衛がはじめた本格焼酎づくり。以来、その伝統の味・技・心を大切に守り続けている『伝兵衛蔵』。仕込みに使う甕や、木桶蒸留、甕貯蔵にまでこだわり、当時としては稀であった「黄麹仕込み」を復活。『黄麹仕込 伝』をつくり出しました。現代にあっては新しいとさえ感じられる本格芋焼酎づくり。そのこだわりについて少しご紹介しましょう。
明治創業当時の焼酎づくりを再現した『伝』
明治の頃の焼酎づくりは、清酒用の「麹」である「黄麹」で仕込むのが主流でした。しかし、鹿児島の温暖な気候では、腐造のリスクとなり、「黄麹」による焼酎づくりは途絶えてしまいます。『伝兵衛蔵』では、この地の焼酎づくりの原点である「黄麹仕込み」を平成13年に復活。そんな芋焼酎づくりへのこだわりに創業者・濵田伝兵衛の名前から一文字いただきました。
「杜氏」の研ぎ澄まされた感性と技術で蘇った伝統の味。「黄麹」は、「黒麹」や「白麹」と異なり、発酵管理に注意を要し、非常に作りが難しいため、「黄麹づくり」は寒い時期に合わせたり、発酵温度を通常より低温で発酵させるなどの工夫が必要になります。鹿児島県産の『黄金千貫』を「黄麹」で仕込み、その後は、江戸から明治時代にかけて主流であった蒸気吹き込み式の「木桶蒸留器」による蒸留、さらに甕貯蔵へのこだわりによって薩摩焼酎伝統の味が再現されます。
昔ながらの風味を持ち、「黄麹仕込み」によるフルーティで優しい芋の香り、味わい、また木桶蒸留による木の香りも楽しめる本格芋焼酎『伝』。ストレートは柔らかな飲み口。潤いのある後口。水割りでは甘味と旨味が絶妙に調和します。お湯割りは後口に芋の余韻が出てバランスの良い綺麗な飲み口となりますよ。現代に蘇ったいにしえの芋焼酎。その古くて新しい味わいをぜひ楽しんでみて下さい。
Information
黄麹仕込み 伝 〉詳しくはコチラ
容量:720ml
価格:1,543 円(税込)