
楽しい宴の席でも、健康を意識した飲み方を
3月から4月にかけて増える歓送迎会。新たな出会いや別れを祝う大切な時間ですが、ついお酒が進んでしまうこともありますよね。楽しく飲みながらも健康に気をつけて、また翌日に響かせないためには、飲み方の工夫が大切です。
今回は、お酒の飲み過ぎによる影響や、健康的に楽しむためのポイントについて、濵田酒造の産業医 萩原先生にお話を伺いました。
お酒の飲み過ぎが引き起こす症状について尋ねました
―お酒を飲みすぎることで、どのような症状があるのでしょうか?
「お酒の飲み過ぎは、胃腸へ負担をかけます。また、アルコールの利尿作用や分解により脱水症状を引き起こしやすくなります。そのため、適度に水を飲むことが大切です。」
お酒の合間に水を飲む「チェイサー」を取り入れることで、飲み過ぎによる二日酔いの予防にもつながります。適量の水分を意識しながら、より楽しくお酒を堪能しましょう。
―お酒を飲む際に注意すべきことはありますか?
「空腹で飲むとアルコールの吸収が早いです。先に食べ物を胃の中に入れて、飲むのが理想的です。」
空腹のままお酒を飲むと、胃の粘膜を荒らしてしまう可能性も。そのため、食事やおつまみと一緒にお酒を飲むことで、胃の中を守りながらお酒を楽しむことができます。
自分に合った適量を守りながら、お酒を楽しもう

出典:適正飲酒にまつわるハナシ
最後に、先生に「お酒を飲む際の大切なこと」をお聞きしたところ、こんなアドバイスをいただきました。
「飲み過ぎないようにすることが一番です。自分に合った適量を知り、その適量を守って楽しむことを意識しましょう。」
一般的な飲酒量は、1日平均純アルコール約20g程度とされています。焼酎の場合、ロックグラス1/2杯、炭酸割りではグラス2杯が目安です。焼酎はさまざまな度数があり、また割り方によって調整しながら楽しめるのも魅力のひとつ。その日の気分や体調にあわせて、自分に合ったペースで楽しみましょう。
また、飲み会で気をつけたいのが「アルハラ(アルコール・ハラスメント)」。飲酒の強要や一気飲みの強制などは、相手に大きな負担を与えかねません。ついついお酒が入った場で気が緩んでしまいますが、互いに尊重し合いながら、気持ちよく楽しむことを心がけましょう。
歓送迎会シーズン、楽しいひとときを過ごすためにも、お酒と上手に付き合いながら、自分のペースで楽しんでくださいね。
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