爽やかな秋の訪れを少しずつ感じられる季節になりましたね。本格焼酎の醍醐味は、ストレート、ロック、水割り、お湯割り、炭酸割りなど、好みに合わせて楽しめることでもあります。原料は、「芋」「麦」「米」「蕎麦」「黒糖」など多岐にわたり、また麹や製法などにより、その香りや味わいの個性がさらに広がります。今回の蔵だよりでは、本格焼酎の中でも、樽で貯蔵する麦焼酎についてご紹介したいと思います。
本格麦焼酎に使われる大麦
(二条大麦のイメージ画像)
1980年代前半、焼酎ブームのけん引役となり、その魅力を広めるのに貢献した麦焼酎。その原料には、主に「二条大麦」が用いられています。日本で食品原料として使われる大麦には、「六条大麦」と「二条大麦」があります。六条大麦は、麦茶の原料として利用されることで知られています。二条大麦は、六条大麦より身が大きく、デンプン質を多く含むため、アルコール発酵に欠かせない要素となり、焼酎造りに相性が良い原料です。
樽貯蔵が生む琥珀色の蒸留酒
(樽のイメージ画像)
「焼酎」といえば、無色透明な液体として一般的に知られていますが、ほんのり琥珀色に染まった焼酎を見かけたこともあるのではないでしょうか。これは、樽で貯蔵することで樽材から抽出される成分に由来しています。貯蔵の種類には「甕(かめ)貯蔵」や「樽貯蔵」などがあり、「甕貯蔵」は、かめの表面にある無数の気孔に詰まっている空気が焼酎の熟成を促し、甕に含まれている無機物が焼酎と絡み合い、まろやかな風味を生み出しています。そして、今回ご紹介する「樽貯蔵」の麦焼酎は、ホワイトオークなどの樽の中に焼酎の原酒を入れ、貯蔵することで、樽の香りが移り、琥珀色のバニラ様の香りが広がる蒸留酒ができあがります。
愛され続けて25年目を迎えた「隠し蔵」
本格麦焼酎「隠し蔵」が発売されたのは、1994年。原料は厳選した大麦、白麹と、鹿児島県特有のシラス台地で自然に濾過された水で丁寧に仕込んだ原酒を樽で貯蔵。そこから生まれたバニラのような豊かな香りと深い味わいは、発売以来、世代を越えて多くの方々に愛され続けている本格麦焼酎。最近では、80年の歴史を誇るロサンゼルス国際コンペティション「ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション2019(LAISC)」で、「Best Of Shochu」を受賞するなど、その酒質は海外でも高く評価されています。樽の中で熟成された芳醇な香りやコクを一度試してみてはいかがでしょうか。
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