本格焼酎の魅力のひとつは、「オン・ザ・ロック」「水割り」「お湯割り」「炭酸割り」などの多様な飲み方に加え、自分の好みで割って飲むことができる点にあり、世界の蒸留酒の中でも非常に興味深い特徴であるといえます(過去に「焼酎の作法飲み方編」の中で飲み方についてご紹介しました)。今回の蔵だよりは、色々な飲み方の中でも、朝夕の寒暖差が激しくなってくるこの時期に飲みたくなる「お湯割り」に焦点をあてて書いてみました。
「お湯」と「焼酎」どっちが先?
地方出身が集まる東京や大阪などの大都市で、職場や友人の飲み会で焼酎をお湯で割る際に必ずと言っていいほど話題になるのが「お湯を先に入れるか」「焼酎を先に入れるか」。2015年にJタウンネットが「焼酎のお湯割り、先に入れるのは『焼酎』?『お湯』?」というテーマで実施したアンケートによると、全国的に見ると「お湯」が59.1%で、「焼酎」が40.9%で、お湯を先に入れる方が多いという結果。地方別では、焼酎の蔵数が多い九州や北海道、中国・四国では、「お湯が先」が半数以上を占めたが、関西や東北や北陸甲信越では、ほぼ半々くらいという結果が出ており、全国平均では、「焼酎が先」が40.9%で、「お湯が先」が59,1%と僅かなお湯を先に入れる人たちが多いことがわかります(Jタウンネット「焼酎のお湯割り、先に入れるのは『焼酎』?『お湯』?」調査より)。
おいしいお湯割りの温度と割合
お湯の温度で香りや味わいの感じ方が変わる「お湯割り」は、40度前後がもっともおいしく飲める温度だといわれています。とはいえ、毎回温度計を使ってお湯割りを作るわけではありませんので、温度計がなくても簡単に40度前後にする方法は、沸騰したお湯をグラス以外の器に一度うつしてからグラスに注ぐと、約40度のお湯割りができます。割り方は、「ロクヨン」と呼ばれる「焼酎6:お湯4」が定番ですが、それ以外にも「ゴーゴー(焼酎5:お湯5)や「ヨンロク(焼酎4:お湯6)」の比率や、自分で割って、お好みの「ホット感」に仕上げてみる楽しみ方もあるかもしれません。
この冬は、本格焼酎ならではの多様な飲み方を楽しんでみてはいかがでしょうか。
INFORMATION
今年9月に発売の本格芋焼酎「海童 焼き芋」は、「ほっとde香る!」ホット(お湯割り)がおすすめです。「焼酎5:お湯5」で割ると、焼き芋のまろやかで香ばしい味わいが一段と広がります。
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(「焼き芋」をイメージしたラベルデザイン)